チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年8月26日
ダライ・ラマが月末に訪台へ 台風被災者を慰問
2009.8.26 21:12
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090826/chn0908262112004-n1.htm
台湾南部、高雄市政府関係者は26日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が台風8号の大雨被害による被災者を慰問するため、今月31日から台湾を訪問することが決まったと述べた。台湾のダライ・ラマ関係者も訪台計画を確認した。
ダライ・ラマは昨年、一部台湾メディアに対し、訪台の意思を表明。しかし対中関係改善を進める馬英九総統は「良い時期と思わない」と拒否していた。訪台には中国の反発が予想され、実現までに紆余(うよ)曲折がありそうだ。
今回の訪台は、台風で大きな被害を出した高雄県や高雄市、台南市など南部の自治体政府が合同で要請、ダライ・ラマ側が応じたという。要請したのはいずれも、対中強硬路線の野党、民主進歩党(民進党)出身の首長ら。高雄市政府関係者らによると、ダライ・ラマは31日から9月4日まで南部に滞在し、被災地を訪れるという。
ダライ・ラマは1997年と2001年に訪台したことがある。馬総統は08年5月の就任直後は、ダライ・ラマが訪台の意向を示した場合は「宗教指導者として歓迎したい」と発言していた。(共同)
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突然の発表ですが、本当に実現するのかどうか? 微妙でしょう。
歓迎され過ぎるでしょうから。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)