チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年8月28日
ダライラマ法王体調を崩される、シガツェ西部地震
ダライラマ法王事務所の27日付プレスリリース
http://www.dalailama.com/news.290.htm
「ダライラマ法王はここ数日間体調を崩されている。
専任医師はこれを過労の故とし、しばらくの間休養されることを勧めた。
また、今月初めに始められていたムンバイでの精密検査を完了されることも勧めた。
これに従い法王はこれから3週間の間、全ての活動を停止される。
従って予定されていたメキシコ及びドミニック共和国訪問はキャンセルされる。」
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30日に予定されていた「世界の非暴力の誓いを強化するために世界中のチベット人と平和を愛する人々によって行われる12時間断食」への参加も断念された。
フランスに行かれる前にムンバイで精密検査をされた時には
「何も異常はなく法王は健康でおられる」と秘書のテンジン・タクラ氏はコメントされている。しかしこのときはすべての検査を終わっていなかったらしい。
今回、これ以上の情報は今のところなく詳しい容態については不明である。
心配です。
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もう一つ気になる地震については中国側の以下のような記事があるだけで被害の状況は未だはっきりしません。
<チベット自治区主席、地震被災地を視察 >
http://japanese.cri.cn/151/2008/08/27/1s125392.htm
2008-08-27 16:01:57 cri
チベット自治区のシガツェ地区ドンパ県で25日、マグニチュード(M)6.8の地震が発生した後、自治区のシャンパ・プンツォク主席は26日早朝ラサを出発して被災地へ赴き陣頭指揮に当たりました。
地震発生後、チベット自治区政府が高度に重視し、専門チームを派遣。被災状況を調査し、救援活動に取り組んでいます。
チベット自治区地震局によると、6.8の地震が発生した後も、余震が何回も続いており、M5から6の余震が発生する可能性もあるということです。(翻訳:ooeiei)
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)