チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2008年8月22日

140人殺された!? フランス事情

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2日もブログをさぼってしまった!
アクセス減ってもしょうがないわな、、、

一昨日は大阪でトークでした。
大阪にはほとんど行ったことが無かったのですが、今回ちょっといただけど大阪がほんまに気に入りました。
東京にはないリラックス感がありました。
会場の<チャクラ>が良かった。
ここのボスとは20年以上前にダラムサラ知り合っていたのでした。
その日まで気付かなかったわけだけど。

トークは思ったより時間が早くたってしまい、肝心な仏教の話と全体の話ができなかったのは少し残念でした。

ゆかさん+小野田先生のチベットの歌とダムニェン演奏はもちろん素晴らしかったです。

大阪のチベット族の人達、またいつか呼んでください。

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もう一つ私事ですか、明日の東京新聞の朝刊にチベットのことを話したのが掲載予定です。たまには明日<東京新聞>を買って見ては如何。

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ダライラマ法王がルモンド紙に「先週18日にカムでチベット人140人が殺された」と語った、という記事を朝phayul.com上で見た。
でも、最初からこれってちょっとおかしいなと思いつつそのままにしておいた。

共同発でスポニチさんが以下の記事を出しています。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080822001.html

<真相は?ダライ・ラマ事務所「140人殺害」否定>

 フランスのルモンド紙がチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ十四世のインタビュー記事で、中国のチベット民族が住む「カム」地方で起きたとされる中国軍による発砲事件の死者数について、ダライ・ラマの事務所は21日、ダライ・ラマが「140人と述べた」とする記述を否定した。フランス公共ラジオが伝えた。

 同事務所は「ダライ・ラマは犠牲者数に言及しなかったことを明確にしておきたい。ダライ・ラマは(事件について)知らせは受けたが、確認はできていないと述べた」と説明した。

 一方、フランス訪問中のダライ・ラマは22日、フランス南部エロー県の仏教寺院でサルコジ大統領夫人のカーラ・ブルーニさんやクシュネル外相、ヤド外務・人権担当相と会談する。

 サルコジ氏は、中国とのさらなる関係悪化を避けるためダライ・ラマと会談しないことを決め、中国の圧力に屈したとして野党から非難された。

 クシュネル氏らはフランスがチベットの人権状況を懸念していることを伝えた上で、ダライ・ラマ側と中国当局との対話進展を側面支援する考えを伝えるとみられる。 (共同)

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ところでこのサルコジ夫人たちが法王と会談するというチベット寺院はLerablingという僧院ですが、気がつけばこれは最近私が関わった寺です。
もう一回落成式は終わらせたはずなのにもう一回今回のためにやるみたいです。
ソギャル・リンポチェの総本山です。リンポチェは世界中に30以上のセンターを持っています。
モンペリエから車で1時間半ぐらいかかる、まるで田舎の高原地帯に突然現れる僧院と多くのコテージ(僧房)が少し異様です。
あんな不便なところにこんなに錚々たるメンバーが集まるというのもフランスなならではなのかな?

このセンターには夏場だと1000人以上の熱心なフランス人仏教徒が集まる。
本堂の完成を期して始められた<3年3か月のお籠り修行>には150人!もの人が参加し、今も続いている。
そんな暇とお金と熱意をもった日本人など皆無であろう。
もしもこんな集団が日本にできたら、きっとオカルト集団扱いされるのが落ちでありましょう。

チベット仏教は欧米に確実に根付こうとしています。

日本ではこの先もなかなかチベット仏教は広まらないと感じています。
日本人は一般に哲学的、精神的領域を極めることには興味がないか、苦手なのか、つまり得意ではないようです。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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