チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年6月30日
7月1日~2日チベット中国会談は北京で
ダライラマ法王特使であるロディ・ギェルツェン・ギャリ氏とケルサン・ギェルツェン氏は本日、正式な第7回目の会談を中国政府指導部特使と行うために、中国に到着する。
今回は、中国ーチベット会談特別推進委員会顧問のソナム・N・ダクポ氏、プチュン・K・ツェリン氏、及び委員会事務局のジグメ・パッサン氏の三名が同行する。
去る2008年5月4日、ダライラマ法王特使と中国政府特使は深川で非公式会談を行った。その時中国は2002年から継続している正式会談を続けることに同意し、時期は早急に、お互いに適切な時期にということであった。
この会談は大事な時期に行われる。
ダライラマ法王は特使に対し「自国で困難な状況にあるチベット人たちの苦しみを軽減するための具体的な進展を得られるように最大の努力を払うように」と指示し、
「中華人民共和国の全ての民族の安定と統一と調和のためにも、この長期に渡り沸騰し続ける問題が対話を通して解決されることを期待する」と話された。
会談は7月1日、2日の両日北京で行われる。
ダライラマ法王秘書官
チメ R・チュカパ
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)