チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2008年6月30日
アメリカの力
日曜の新華社伝、
中国政府はアメリカのライス国務長官との会談に合わせ、チベット(法王側)との話合いを7月初めに行うと発表した。
さっきBBCでイラク北部の石油の埋蔵量が以下に巨大であるかについて報道された。
イラクの石油相に対し「アメリカが介入は石油が目当てだったと思うか?」
と質問。
「もちろんそれもあるだろう」
との答え。
これに関連して、
チベットの地下資源について少し報告。
以下、「チベット受難と希望」より抜粋。
「チベットは地上でもっとも純粋で透き通った湖水といえる、約1500の湖を持っている。最後に(この前部にてチベットの鉱物以外の資源について書かれたあとだから)チベットの地下は鉱産物がきわめて豊富で、その中には銅、ウラン、クローム、タングルテン、金、銀、鉛、リチウム、ポラックス、重晶石、硫黄、硫化物、きわめて純度の高い各種黒鉛が含まれている。
チベットで既知のリチウム埋蔵量は世界の半分の量に達している。ウランとボラックスの埋蔵量は世界最大である。中国のマスコミは青海(アムド)で現在稼働中の8つの金鉱の存在を報じている、、、」
こんなに宝が眠っているんだよ、アメリカが積極介入してくれてもいいじゃないか。
軍隊派遣はなしでお願いしたいが、、、そんなの無理だって。
チベットの人たち特にカムの人達は今でも「きっといつかアメリカがやってきてチベットを救ってくれるに違いない」と信じてるひとも多いのです(笑わない、笑わない)。
ま、中国がチベットを絶対に手放したくない理由は他にも色々ありますが。
<話し合い>の話でしたね、
突然ですよね。
こっちはいつ呼ばれてもいいようにスタンバイ状態です。
中国は都合のいい時に呼びつければいいだけ。
会議中は双方言いたいことだけを言いあい。
そのあとは、「対話ちゃんとやりましたよ。これからも続けますよ。これでいいでしょう。まだ文句あるんですか?」と言う訳です。
最低ダライラマ法王の特使とでなく、現在チベット人を代表する亡命政府と話し合ってほしい。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)