チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2014年4月15日
<速報>カム、タウで新たな焼身・死亡 内地131人目
今日、現地時間正午頃、カム、タウ県(དཀར་མཛེས་ཁུལ་རྟའུ་རྫོང་ཁང་སར་ཤང་།四川省カンゼチベット族自治州道孚県)カンサル郷付近でティンレー・ナムギェル(འཕྲིན་ལས་རྣམ་རྒྱལ།)、32歳が中国の圧政に抗議する焼身を行い、その場で死亡した。
遺体はチベット人たちによりまずゴンタル僧院に運び込まれ、その後家族に引き取られた。その後の状況は未だ不明。
ティンレー・ナムギェルはタウ県カンサル郷ゲンネ村の出身。父ドゥロ、母ペルラの息子。
先月29日にはカム、バタンで尼僧ドルマ(31)が焼身している。彼女の生死は依然不明のまま。
追記:焼身場所は地区役場付近との情報もある。
追記:これまでタウで焼身した他の3人とは、
2011年8月15日に僧ツェワン・ノルブ(29)
2011年11月3日に尼僧パルデン・チュツォ(35)
2013年6月11日に尼僧ワンチェン・ドルマ(31)
3人とも死亡している。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)