チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2014年3月23日
16日ンガバで焼身の僧ロプサン・パルデン 死亡
22日付けウーセル・ブログによれば、3月16日にンガバの勇者の道で焼身抗議を行い、病院に運び込まれていたンガバ・キルティ僧院僧侶ロプサン・パルデン、23歳が5日後の21日午後1時半頃、死亡した。遺灰が家族に渡されたのか、葬儀が行われたのか等の情報は未だ伝わっていない。
彼の名前は最初ケチョク・パルデンと伝えられ、後にロプサン・パルデンと訂正された。年齢も最初20歳前後と言われていたが、ウーセルさんは23歳という。
彼は焼身する前に遺書を残していた(その日本語全訳はここ)。その中で、彼は中国人とも仲良くすべきこと、個人的利害より社会社会的利害を優先すべきことを説き、母親への感謝を綴っている。
同じ16日にツェコ県でも僧侶が焼身したという確認情報があるが、依然焼身者の名前等の詳細は伝わっていない。
ツェコの焼身を加えれば、2009年以降内地焼身者の数は129人。内死亡確認111人。外地の5人を加えれば134人。内114人死亡。
その他参照:23日付けphayul
僧ロプサン・パルデン焼身直後の付近の様子を写したビデオ
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)