チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2011年10月23日
最近送られて来たンガバの写真 焼身供養 武装警官隊
最近亡命側に送られて来たンガバの写真をまとめて掲載する。
焼身供養の写真が含まれるので「閲覧注意」とお断りしておく。
最初の3枚と後の4枚は今日(22日)ダラムサラ・キルティ僧院に送られて来たものである。
1~3枚目までは9月26日に抗議の焼身供養を行った僧ロブサン・ケルサン(18)、或は僧ロブサン・クンチョク(18~19)の写真である。参照9月27日ブログ>http://p.tl/hKOY
追記:1~3の写真はビデオキャプチャーと判明。34秒のビデオはAPの渡り、今日(23日)公表されたというが、まだビデオは見つからない。APによれば写っているのは僧ロプサン・クンチョクという。
一連の焼身供養においてビデオに記録されたのは初めてだ。記事は>http://p.tl/Inxa
数日前、中国のツイッターに載せられていた写真。誰なのか特定されていないが、これも9月26日焼身供養した僧ロプサン・ケルサン、又は僧ロブサン・クンチョクの可能性が高い。1~3枚目とは別人と思われる。
10月17日に焼身供養した尼僧テンジン・ワンモ。参照18日ブログ>http://p.tl/YiHR
彼女が所属していたマミー尼僧院(別名シワ尼僧院)の写真が以下に沢山載っている。是非見て頂きたい>http://p.tl/q9f8 いつ頃の写真なのか不明だが、100%純真で明るく笑いに満ちた尼僧たちの姿が沢山写っている。ワンモもかつてはこのように楽しく笑いながら暮らしていたに違いない。ワンモがなぜこのような姿に成り果てなければならなかったのか……と、涙とまらず。
今日送られて来た、ンガバ市内の写真。武装警官隊の後ろ、道の真ん中あたりに黄色く人の姿が写っている。焼身供養なのかどうかはっきりしない。武装警官隊はこれに気付いていない様子なので、違うかも知れない。
日本においても、このチベット人の焼身供養/焼身自殺については様々な意見がつぶやかれているが、中国においても当たり前に色んな意見がある。
最近ウーセルさんと人権活動家である曾金燕女史の間にこのことに関し冷たい火花が散った。
ツイッター上でやり取りされた2人、その他の意見を@uralungtaさんが翻訳し、まとめて下さったので最後にこれを紹介する。
チベットで相次ぐ焼身自殺抗議への中国の人権活動家の会話
http://togetter.com/li/203339
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)