チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2011年8月21日
自らを灯明と化したツェワン・ノルブ師の初七日法要
今朝、ダラムサラ、ツクラカンで執り行われた初七日供養会の会場に張り出されていた大きなポスター。
上からこれを読むと:
叫んだスローガン。
私の根本のラマをチベットにお呼びすべきだ。
チベットに自由を。
我々には人権が必要だ。
左手2枚の写真の下:
燃え上がりながらも、合掌し、スローガンを叫び続ける。
右手2枚の写真の下:
ダライ・ラマ法王の写真が置かれた玉座の下に安置された勇者ツェワン・ノルブの遺体。
2011年8月15日、午後0時30分、カム、タウ、ニンツォ僧院僧侶、愛国勇者ツェワン・ノルブ師、チベットの宗教と政治的自由のために、中国政府に抗議し、焼身自殺を行う。
供養会の最中「今日の法要は勇者ツェワン・ノルブの初七日の供養を主にするが、合わせて、これまでにチベットの自由のために命を落とした人々を供養し、監獄の中などで今も苦しみ続ける人々、拷問で障害者となった人々の安寧を祈るものである。一日も早く全ての内地チベット人が中国の圧政の下に置かれる苦しみから開放されますように」とアナウンスされた。
昨日、カルマパを導師としギュト僧院でも
彼のための供養会が行われた。youtubeにこの時の短い映像がアップされている>http://p.tl/y17B
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)