チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2014年12月22日
<速報>(閲覧注意)ンガバで20歳の女性が焼身・死亡
ツェペ・キの生前写真。
今日(12月22日)、四川省 ンガバ州ンガバ県メウルマ郷(རྔ་བ་ཁུལ་རྔ་བ་རྫོང་རྨེའུ་རུ་མ།)でツェペ・キ(ཚེ་པེ་སྐྱིད།)と呼ばれる20歳の女性が、中国のチベット政策に抗議するために焼身、その場で死亡した。遺体はしばらくして駆けつけた部隊により運び去られた。
ツェペはメウルマ郷第4村の出身。父の名はチュド・リンチェン、母の名はチェンパ。その他の情報は今のところ伝わっていない。
チベット本土での焼身はこれで135人目。内外合わせ140人となった。
先週16日にラプラン・アムチョクで焼身があったばかりである。焼身が再び続かないことを祈る。
参照:12月22日付けTibet Times チベット語版(ビデオもある)
12月22日付けVOT中国語版
井早智代さんがイギリスからカナダへ飛ぶ直前、この焼身を知り、早々と焼身者ツェペ・キに捧げる絵を描いて下さった。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)