チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2014年1月8日
焼身に関わったとして 新たに3人に懲役刑
中国当局は焼身に関わったとしてアムド、サンチュ出身の3人のチベット人に懲役刑を課した。
1月6日付けRFAによれば、今月2日、甘粛省甘南チベット族自治州ツゥ(合作)の裁判所は2012年10月26日にサンチュ県サンコク郷のバス停で焼身、死亡したトゥプワン・キャプ(23)の焼身に関わったとして、ドルジェ・ラプテンに2年の刑、同じく2012年11月27日にサンコク郷で焼身、死亡したサンゲ・タシ(18)の焼身に関わったとして、ケルサン・ジンバとドルジェ・タシにそれぞれ1年半の刑を言い渡した。
彼らは焼身事件の後直ぐに拘束されていたというから、1年以上拘束された後にやっと刑が決定されたということになる。拘束中は家族とも会えない。拘束中が一番苦しい時期と言われる。
彼ら3人は現在サンチュ県の刑務所に入れられているということ以外、彼らが焼身にどのように関わったのか等の詳細は伝わっていない。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)