チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2013年4月13日
焼身者の写真を海外に送り、国家分裂を企てたとして4人に3~6年の刑
チベット亡命政府のオフィシャルサイトであるTibet Netが12日付けで明らかにしたところによれば、最近、青海省黄南チベット族自治州レゴンとツェコの中級人民法院が、焼身者の写真と情報を海外に流し、国家分裂を企てたとして4人のチベット人に3年から6年の刑を言い渡したという。
氏名と刑期は以下:
ヤンキャプ・ギェル(གཡང་སྐྱབས་རྒྱལ་)に刑期6年、政治的権利剥奪3年
ナムカ・ジャム(གནམ་མཁའ་བྱམས་)に刑期6年、政治的権利剥奪3年
チャクタル(ལྕགས་ཐར་)に刑期4年、政治的権利剥奪2年
ゴンポ(མགོན་པོ་)に刑期3年、政治的権利剥奪1年
報告には彼らが誰の焼身に関わったかは書かれていない。
参照:12日付けTibet Net 英語版 http://tibet.net/2013/04/12/four-tibetans-sentenced-to-varying-prison-terms/
12日付けTibet Express チベット語版 http://www.tibetexpress.net/bo/home/2010-02-04-05-37-19/10407-2013-04-12-11-13-15
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)