チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2012年11月26日
<速報>ツェコ県ドカルモ郷で今月に入り3人目の焼身・死亡 17歳の尼僧
今日になり亡命側に伝えられた情報によれば、昨日11月25日、現地時間午後10時頃、アムド、ツェコ(མདོ་སྨད་རྨ་ལྷོ་ཁུལ་རྩེ་ཁོག་青海省黄南チベット族自治州沢庫県)ドカルモ郷パルコル村(རྡོ་དཀར་མོ་ཞང་བར་སྐོར་སྡེ་བ)で17歳の尼僧サンゲ・ドルマ(སངས་རྒྱས་སྒྲོལ་མ་)が焼身抗議を行い、その場で死亡した。
今日26日の朝、地区の僧侶、その他チベット人が大勢集まり彼女の葬儀を行った。
サンゲ・ドルマの出身はドルカル郷パルコル村。父の名はソナム・ギェル、母の名はドゥンドゥップ・ツォ。彼女はサンガク・ミンドル・ダルギェリン僧院の傍にある尼僧院の尼僧であった。
その他、詳細は未だ不明。
ドカルモ郷での焼身は今月に入り3人目である。11月17日にサンダク・ツェリン(24)が焼身・死亡し、彼女が焼身する2日前11月23日にはタムディン・ドルジェ(29)が焼身・死亡している。
内地焼身84人目、内死亡確認70人目。今月に入り20人目の焼身。
参照:26日付けTibet Times チベット語版http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=6956
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)