チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2012年11月17日
<速報>レゴンで今日再び2児の母が焼身・死亡 内地焼身77人目 レゴン今月8人目
今日(11月17日)現地時間午後4時頃、アムド、レゴン(རེབ་གོང་レプゴン 青海省黄南チベット族自治州同仁)ロンウォ鎮の税務署の前でチャクモ・キ(ལྕགས་མོ་སྐྱིད་)という女性が「ダライ・ラマ法王をチベットへ!言語自由!」と叫び焼身、その場で死亡した。年齢は27歳前後という。
現在、ロンウォ僧院僧侶と一般チベット人数千人が集まり、彼女の遺体を僧院裏の特別の葬儀場であるドンギャ・レに運び、午後7時頃から葬儀を始めたという。
チャクモ・キの出身地はレゴン県メパ鎮カギャ村(རེབ་གོང་སྨད་པ་ཁ་རྒྱ་སྡེ་བ་同仁縣保安鎮卡加村)。父の名はドゥクジャン、母の名はドルマ・ツォ。彼女には2人の子供がいる。彼女は普段、西寧やツェコクでタクシー運転手の仕事をしていたという。
葬儀場には大勢の役人も来ているという。今月に入り、レゴン地域には何千人もの部隊が展開し、至る所に土嚢やバリケードを設け、昼夜と問わぬ厳戒態勢が敷かれている。
参照:17日付Tibet Timesチベット語版http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=6926
17日付VOT中国語版http://www.vot.org/?p=18667
詳細が分かり次第、追記する。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)