チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2012年10月20日
<速報>アムド、ボラ僧院近くで再び焼身 58人目
Tibet Timesによれば、今日、10月20日現地時間午後2時頃、アムド、サンチュ、ボラ(བླ་བྲང་བསང་ཆུ་རྫོང་འབོ་ར་ཞང་甘粛省甘南チベット族自治州夏河県ボラ郷)ボラ僧院近くの路上でチベット人男性が中国政府に対する抗議の焼身を行い、その場で死亡した。
男性の名前はラモ・キャップ(ལྷ་མོ་སྐྱབས་)。彼には妻と2人の娘がいた。妻の名前はドルジェ・キ、10歳に満たない長女の名前はペマ・ツォ、次女の名前はドゥクモ・ツォ。
それ以外の詳細は未だ不明。
ボラ郷は最近焼身が続いているツゥ(ツォエ 合作)のすぐ南にある。
今年3月20日ボラ僧院の僧侶100人ほどが抗議のデモを行った。詳しくは>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51736267.html
それ以来、ボラ僧院や付近のチベット人に対する弾圧が強化されていた。参考>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51760361.html
内地焼身者58人目(亡命政府発表56人目)、内死亡確認48人目(亡命政府発表46人目)。
参照:20日付けTibet Times チベット語版http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=6778
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)