チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2012年7月30日

6月20日焼身ンガワン・ノルペルの近況判明/追記7月30日死亡

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cbf8f8f5-s6月20日、ジェクンド(玉樹)州ザトゥ県ザトゥの街中で2人の若者が、チベット国旗を手に持ち「チベット独立!法王帰還!」と叫びながら焼身した。http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51750577.html その内テンジン・ケドゥップ(24)はその場で死亡し、ンガワン・ノルペル(22)はその後行方不明となっていた。

ンガワン・ノルペルは当初シルカル僧院に匿われたが、その時、彼が僧侶に話かけたビデオが伝わっている。>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51751064.html
2人は短い遺書も残していた。>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51754005.htmlの(6)

このンガワン・ノルペルの近況が、ダラムサラ在住の叔父により最近明らかにされた。
まず、ンガワン・ノルペルは当初ンガバの出身と発表されたが、これは間違いであり、本当は自治区シガツェ地区ニャラム県ミンポ郷ティドゥ村(བོད་ལྗོངས་གཞིས་ཀ་རྩེ། གཉའ་ལམ་རྫོང་མིན་པོ་ཞང་ཁྲི་འདུ་སྡེ་བ་)の出身と判明した。

叔父テンジン・ペルギェによれば、ンガワン・ノルペルは2008年11月に故郷を離れ、その後長い間音信不通となっていた。2年後、彼から家族に電話が入り「カムの方にいるが、元気でやっている。もうすぐしたら一度帰るつもりだ」と話したという。

「今日(7月29日)の朝、里に電話したところ、ンガワン・ノルペルの父親であるラクパ・ドゥンドゥップが青海省に行き、息子に面会できたという。今、西寧の病院に収容されているそうだ」とテンジン・ペルギェ。

ンガワン・ノルペルは焼身の前に友人に対し、「もしものことが有った時には、家族に連絡を入れてくれ」と頼んでいたという。その友人はンガワンの焼身を知って、行方を突き止めた後、家族に連絡した。父親は西寧の病院に行き、息子との面会を求めた。最初、病院を守る軍人は面会を許可しなかったが、父親は「我々家族は焼身のことを全く知らなかった。焼身とは全く関係ない。長い間、会うこともできないでいた」と説得し、後、面会が許されたという。

父親によれば「息子はわずかに話ができたが、重体で、かろうじて息をしているだけという状態だった」という。

参照:29日付けTibet Timesチベット語版http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=6365

追記(7月31日):ンガワン・ノルペルが父親の看取るなか、30日午後3時半、病院で死亡したという報告が入った。

最後に何度か彼は父親に話かけようとしたが、その度に警官が割り込み、質問を繰り返したので、彼はまったく話さなくなっていたという。

http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=31810&article=Ngawang+Norphel+passes+away+in+a+Chinese+hospital

これで、内地焼身者46人の内、35人の死亡が確認されたとこになる。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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