チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2012年3月20日
16日、ンガバで焼身抗議の僧ロプサン・ツルティムが19日に亡くなる
ダラムサラ・キルティ僧院リリースによれば、
16日にンガバ市内で焼身抗議を行った後武装警官隊に連れ去られていた、(詳細>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51735234.html)ンガバ・キルティ僧院密教学堂僧侶ロプサン・ツルティム、20歳は19日、バルカムの軍病院で死亡した。
当局はその日の内に遺体を火葬し、遺灰の一部を同日家族に渡した。
遺灰はすぐにキルティ僧院側の墓地に運ばれ、その夜はキルティ僧侶たちが夜通し追悼のお経を唱え続けた。
僧ロプサン・ツルティムが焼身抗議を行った後3日間、街の商店や飲食店は強い連帯を示すためにシャッターを下ろし続けたという。
僧ロプサン・ツルティムは去年10月15日に焼身抗議を行い、(詳細> http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51706569.html)今年1月5日に同じくバルカムで死亡した元僧侶ノルブ・ダンドゥル(19)の従兄弟ということが判明した。
ンガバで焼身抗議を行ったチベット人は19人、その内14人が死亡。
全体では焼身抗議者30人、その内死亡が確認された人は彼で22人目。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)