チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2012年2月4日
<速報>セルタで3日、3人が焼身抗議、内1人死亡
今日付けTibet Times http://p.tl/YiAr
Tibet Express http://p.tl/zZ_u
VOT中国語 http://www.vot.org/?p=7218
によれば、
昨日(3日)カム、セルタ県プウ郷(གསེར་རྟ་རྫོང་ཕུ་འུ་)で3人のチベット人が中国政府に対する抗議の焼身を行った。内1人はすでに死亡。
死亡したチベット人の氏名、出身地は不明。他2人の内1人はプウ郷ショサン村(ཕུ་འུ་ཡུལ་ཚོ་ཞོ་སང་སྡེ་བ་)出身のツァプツァイ・ツェリン(ཚབ་ཚའི་ཚེ་རིང་)、60歳前後。もう1人はプウ郷ブンシュル村(འབུམ་ཤུལ་སྡེ་བ་)出身のキャリ(སྐྱ་རིས་)、30歳前後。
焼身の後地区には大勢の部隊が派遣され、厳戒態勢が引かれている。セルタ全域がすでに厳戒態勢下にあり、電話等が遮断されているので、詳細を得ることは困難な状況という。
1月18日に、このプル郷でも「ダライ・ラマ法王に長寿を!チベットに勝利を!」と書かれ、チベット国旗が裏に描かれたルンタが多数撒かれていたという。
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これで、本土での焼身抗議者の数は合計20人。その内判明しているだけでも13人が死亡したことになる。4人は当局に連れ去られ生死不明。
プウ郷の位置は>http://g.co/maps/be86n の中A地点と思われる。B地点がセルタ。
写真はプウ・ゴンパ、西行百科http://p.tl/LbYtより
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)