チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2012年2月1日
<閲覧注意>23日、ダンゴで被弾した死傷者の写真
カム、ダンゴで23日、保安部隊はチベット人の平和的抗議デモ参加者に向かって無差別発砲を行った。この時被弾し、死傷したチベット人たちの貴重な写真が今日発表された。以下の写真は中国の博讯(boxun.com)とRFAに掲載されていたものである。
事件の詳細は、すでに23日以降のブログで何度かお知らせしたのでここでは繰り返さない。死亡者の数は2~6人と伝えられているが、氏名、写真が発表され確認されているのはまだ1人だけである。被弾した負傷者の数は40人弱であり、彼らの氏名はほぼ全員明らかにされている。
銃創を見せるために、止血された後、血を拭われたと思われる写真が多い。手足や腹部に被弾し、銃弾は貫通したと思われる負傷者もいる。この後適切な治療を受ける事ができない場合は危ないと思われる人も多い。
追記:今日のVOTによれば、ダンゴではデモ参加者たちが、撮影されたビデオや写真を基に次々逮捕され、現在分っているだけでも100人程がタウ県ペメにあるカンゼ刑務所に送られたという。
最初の写真は頭を撃たれ死亡したユンテン(49)と説明される。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)