チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2012年1月9日
カーラチャクラ灌頂本番
今日はカーラチャクラ灌頂の本番。灌頂の前に今回の筆頭施主である、アルナチャル・プラデッシュ州の観光相ペマ・カンドゥに記念品を渡す法王。今回のカーラチャクラ法要は彼の父親でありアルナチャル・プラデッシュ州の州知事であったドルジェ・カンドゥの生前の意思に従い息子が施主を担ったのであった。ドルジェ・カンドゥは去年乗っていたヘリコプターが墜落し死亡したのであった。
密教の灌頂は一応秘密ということになっているので、これを解説をさぼる口実として、写真のみを時系列的に掲載する。
一つだけ。法王は「灌頂を受けた者のもっとも大切な約束は、これから一生死ぬまで菩提心と空観について毎日考えるということだ」とおっしゃった。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)