チベットNOW＠ルンタ

2011年11月10日

チャムド、カルマ郷爆発事件続報　僧院に戻らねば銃撃

写真はカルマ僧院（Wikipediaより）

事件（参照http://p.tl/QdYu）後、当局はすぐに近くにあるカルマ僧院に向かい、僧侶、尼僧全員の写真を撮り、採血を行い、３種字体の筆跡を集めた。僧侶たちはその後、弾圧を怖れ、全員が僧院を後にした。僧院中庭には一枚の紙が張り出されていた。そこには「我々は抑圧を受け僧院を後にする。今後は中国当局自身が僧院を運営すべきだ」と書かれていたという。僧院のカギも残されていた。

このような事態を知って、当局は「僧院の指導者たちに直ちに僧院に戻るよう命令する。命令に従わなければ銃撃する」と広言した。

「１０月３０日、当局はカルマ地区の住民全員を集会に呼び出した。そこで、『僧院を逃げ出した僧侶、尼僧は全員３日以内に僧院に帰ること。さもなければ逮捕されよう』と警告した」とある住民がRFAに報告する。「彼らは僧院の責任者が２日以内に帰らない場合は銃撃されよう」とも言った。

近くのナンチェンの僧院にも警官が現れ、僧侶の部屋を捜査したという。
報告によれば、１１月５日、人里離れた場所で籠り修行中であったナンチェンの宗教的リーダーであるケンポ・ロドゥ・ラプセルとケンポ・ナムセ・ソナムが当局により拘束された。またガル僧院の近くに住む一人の俗人も拘束された。

「カルマ僧院のカルマ・ノルブ他３人の僧侶が拘束された。その他ジガル僧院付近でも一人の僧侶が拘束された」

カルマ僧院を離れた僧侶、尼僧の内１０人かそれ以上の者が拘束され、行方不明になっているという。

現在４０人ほどの僧侶と尼僧がカルマ僧院に戻っており、彼らは毎日当局が行う集会に出席させられているという。

参照：９日付けRFA英語版　http://p.tl/9mYv