チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2011年9月11日
9・11 平和共存を切望とダライ・ラマ法王
ダライ・ラマ法王inメキシコ(写真dalailama.comより)
10日付け、ワシントン・ポストにダライ・ラマ法王の声明が掲載されたhttp://p.tl/bZqQ(他の有名人声明あり)。
以下、dalailama.com http://p.tl/2GK0より。
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今日、2001年9月11日のニューヨークとワシントンへのテロアタック10周年にあたり、失われた全ての罪なき命を思い出し、今も続く悲劇的なあの日の衝撃について熟考しよう。9・11は、私たち人間の知性と強力な技術が憎しみに支配された時、如何に自らを破壊する恐怖となり得るかを思い出させる。
私たちは9・11の悲痛な記憶から学ばねばならない。そして、憎しみの感情に身を任せるならば、如何なる破壊的結果が引き起こされるかをより明らかに認識せねばならない。この悲劇は私の信念である、世界の人々と宗教間に平和共存と相互理解の精神を促進すべきことが緊急の重要課題だ、という思いを特に強固なものにさせた。故に、全ての宗教がより思いやりのある、平和な世界を築くことに貢献することを確かなものにするために、私たちはあらゆる努力をなすべきなのだ。
ダライ・ラマ
2011年9月9日
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)