チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2011年8月3日
カンゼで夫婦がデモを誓い合い、相次いで実行
RFAに現地から寄せられた電話報告によれば、7月29日、カム、カンゼ市街で若い男が1人でデモを行い逮捕された。
カンゼ、ニャクロン出身のンゴドゥップ(23)は首にダライ・ラマ法王の大きな写真を掛け、「チベットに自由を!ダライ・ラマ法王をチベットに!」と叫びを上げた。多くの人々が目撃する中、警官が駆けつけ彼を殴り倒した。激しく殴られ意識を失うまで彼はスローガンを叫び続けていたという。
関係者の話によれば、最近彼とその妻は町でデモを行う事を約束し合っていたという。妻はこの数日前にデモを行い逮捕されている。
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参照:8月2日付けRFAチベット語版http://p.tl/fTN0
同じく2日付けTibet Times チベット語版http://p.tl/OCOg
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)