チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2011年5月8日
ダラムサラの野鳥シリーズ その15
Asian Paradise-flycatcher (Terpsiphone paradisi) Male 50cm
久しぶりに日曜特版、ダラムサラの野鳥シリーズをお届けする。
最近机のそばの窓の前に現れた野鳥ばかりだ。
最初のパラダイス鳥は去年も紹介した。珍しい鳥。今年も現れた。
カササギヒタキ科:日本のサンコウチョウ(三光鳥)の親戚。
メスは尾が短く、体色も赤茶色。
オスも幼鳥の間は体色がメスと同じ。
この鳥が木々の間を飛び廻る様は、まるで白い小さなカタが空中を舞っているが如し。
Verditer Flycatcher ( Eumyias thalassina) Male 15cm
ヒタキ科。
うちの小鳥箱によく巣をつくる。
まさに、幸せの青い鳥。
Grey Bushchat (Saxicola ferrea) Male 15cm
ヒタキ科。
日本にもいるらしい。
Grey Bushchat (Saxicola ferrea) Female 15cm
上のメス。
Rufous Sibia ( Heterophasia capistrata) 22cm
チメドリ科、ガビチョウ亜科 。
日本にはいないらしい。
Black Bulbul ( Hypsipetes leucocephalus) 23cm
ヒマラヤ黒ヒヨドリとも呼ばれている。
今の時期赤くなったサクランボを目当てに群れをなしてやってくる。
くちばしと足だけ真っ赤なのがかわいい。
Himalayan Bulbul ( Pycnonotus leucogenys) 20cm
ヒマラヤヒヨドリ。
この鳥は年中この辺りにいる。
非常にポピラーなとり。
私は「パンク鳥」と呼んでる。
Blue-throated Barbet ( Megalaima asiatica ) 24cm
アジア・ゴシキドリ(五色鳥)科
Great Barbet ( Megalaima virens ) 33cm
上のと同じゴシキドリ科。
その中で最大種。
この辺りではよく見かける鳥。
朝からカーカーと大きな声で鳴き合っている。
ちょっと大型でくちばしも大きいので、この鳥が来ると他の鳥は逃げてしまう。
Blue Whistling Thrush ( Myophonus caeruleus) 33cm
ブルーホイッスリングハイイロモズツグミと訳されている。
この鳥も家のすぐしたに住み着いてるらしく、いつも見かける。時には家の中にまで入ってくる。
非常に複雑な色々な鳴き方をする。
左Plum-headed Parakeet ( Psittacula cyanocephala) Male 36cm
右Himalayan Slaty-headed Parakeet ( Psittacula himalayayana) Female 41cm
左のインコは頭が赤く、右のはクレー。
両方ともインド亜大陸固有種
Wikipedia ではこの2種をオス・メスと解説してあるが、私の持ってる2冊の本には別種と書かれてる。
2種のオームが同じ笹竹の枝に乗り新芽を食べている。
Roseringed Parakeet ( Psittacula krameri ) 42cm
上の2種のオームに似ているが、こちらは頭は緑色でクビにピンクの首輪が付いてる。
インド亜大陸とアフリカに生息。
Asian Koel (Eudynamys scolopacea ) Male 43cm
オニカッコウ(鬼郭公)
ちょっと見にはからすに似ているが、こちら目が真っ赤でくちばしが黄み掛かっている。
このカッコウ、鬼と呼ばれるだけあって、大型。
朝早く、まだ暗いうちから、「か~う、か~う、カウ、カウ、カウ、、、、」と段々間隔を縮めながら、かつ音程を上げながら、叫ぶ。
インド・東南アジアの朝の目覚ましのようなやつ。
Asian Koel (Eudynamys scolopacea ) Female 43cm
上のメス。体は白・焦げ茶のまだら。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)