チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2011年3月2日
これからの(主な)チベット関係イベント
ロサも間近な今日この頃。
日本でもチベット関係のイベントが目白押し。
以下、日本とダラムサラのこれからのイベントをいくつかまとめて紹介する。
まず、ここダラムサラ編:
ロサ(チベットのお正月)は5日。この日に特に外ではイベントなどはない。一般に正月元旦には、まず朝一でツクラカンにお参りに出かける。その後は遠くから帰って来た家族を交え、水入らずの団欒を楽しむ。セーター売りのためにインド各地に散ってた者も、巡礼のためにブッダガヤ等に行ってた者も、ロサには元の家に帰って来る。
2日目には親戚、友人の家を巡って、チャンなどをごちそうになりながら歌ったりして、一日中ふらついて過ごす。かつてはこの日に法王は一般謁見を行われていた。みんなできるだけ綺麗な服を来て一人一人法王に直接新年の挨拶をすることができた。
3日目にはラギェリ(宮殿周りのコルラの先の広場)で、「サンスー」と呼ばれる儀式がある。これはチベットを守るとされる仏神に祈りを捧げるもので、人々が集まり香とツァンパを供養する。
3月10日は大事な「ラサ蜂起記念日」、今年は第52周年。
町の人たちはほぼ全員ツクラカン前の広場に集まる。まず法王が恒例の「3月10日声明」を読み上げる。その後、多くの人が下ダラムサラまで「3月10日行進」を行う。外国メディアも多く集まる。
14~15日:2日間の法王ティーチング。
今回はタイ人グループのリクエストに答え、ギェルセ・トクメ・サンポの「三十七の菩薩の実践」とカマラシーラ(蓮華戒)の「修習次第中編」(マリアさまの日本語通訳あり。Web:http://dalailama.com/でliveを見聞きできるはず)
19日:法王は午前中ツクラカンで「ジャータカ(ブッダの本生譚)」を解説される。
その他、ツクラカンでは14日からモンラム・チェンモ(大祈祷祭)が続き、同じ日から亡命議会も開かれる。
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日本編
3月5日、東京。
内モンゴル人民党主催シンポジウム
2011年3月5日(土)「良心の囚人を救え」-中国共産党の人権弾圧の実態-
「良心の囚人を救え」-中国共産党の人権弾圧の実態-
2011年3月5日(土)18:20開場 18:40開始
国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟101号室
詳しくは:http://uyghur-j.org/news_20110305.html
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同じく3月5日、名古屋:
The Sun Behind the Clouds Tibet’s Struggle for Freedom
<ザ・サン・ビハインド・ザ・クラウズ -チベットの自由への闘争->
a film by Ritu Sarin and Tenzing Sonam
2009, India/UK, 79 minutes
A White Crane Films production
3月5日【名古屋】
日時:3月5日(土) 14:00 開場 14:30 上映開始
会場:名古屋国際センター 3階 第2研修室 (名古屋市中村区那古野一丁目47番1号)
料金:500円(予定)
主催:SFT Japan
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3月10日、東京。
3.10 チベットの平和を祈るキャンドル・ナイト@新宿・常圓寺
1.日時:2011年3月10日(木)17:30~20:30
2.場所:新宿・常圓寺
主催:宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶・在家の会(関東地区支部)
共催:チベットサポーター有志
協力:アムネスティ日本
詳しくは:http://www.supersamgha.jp/2011/02/310.html
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3月10日、大阪。
チベットを知り、祈ろう@大阪
ダライ・ラマ14世法王亡命52年
-平和を願う人々のために-
■日時:3月10日(木)
17時~ 扇町公園 集合 大阪キタ行脚(デモ行進)
18時~ チャクラ(北浜)にて 祈りの集い
詳しくは:http://www.supersamgha.jp/2011/02/-310.html
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3月13日、東京。
2011 チベット・ピースマーチ・イン・ジャパン
日時:2011年3月13日(日)
場所:柏木公園(東京都西新宿7丁目)
集合時間:11:00 その後、集会
マーチ開始:11:30
主催:在日チベット人コミュニティー(TCJ)
詳しくは:http://www.tibetancommunity.jp/?p=112
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中国有識者の目からみた「チベット問題とその解決法」
王力雄(おうりきゆう/ワンリーション)氏を囲む会
日時:2011年3月18日(金)19:00~21:00
場所:新宿 常圓寺祖師堂(地下1階)
都営大江戸線D4出口・JR線/東京メトロ丸ノ内線新宿駅B16出口より徒歩8分 青梅街道を挟んで新宿野村ビル向かい (地図)
入場料:1,000円
詳しくは:http://www.tibethouse.jp/event/2011/110318_WangLixiong.html
王力雄さんの来日は一度流れている。
今度は実現されますように!
私は遠くて参加できなく、本当に残念です。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)