チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2010年11月4日

ネットに復帰できたウーセルさん/中国、ダライ・ラマと会談で貿易削減の報復?

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ウーセルさんは昨日の夕方からネットも繋がったようでツイッターやブログを再開されている。
監視されてはいるが、外出もできるとのこと。
ひとまず、安心。

@chinanews21
翻訳RT @degewa 「ツイ友各位、ようやくネットに接続できました!
この3日間、皆さんが注目してくれたことに、李方平弁護士の法律面でのご指摘に、メディアの報道に感謝します。
結局、公安局に連れて行かれることはなく、ネットも「直り」ました。

道路の前にはあの車が朝から晩まで止まっていますし、私の後についてくる影も消えることはありませんが、どうやら危険は去ったようです。
ありがとう、みなさんごめんね。
お待たせ。ついに帰ってきたよ。
ツイッターにアクセスして初めて本当に帰ってきた気がする。
この間、みんなが気にかけてくれたこと、助けてくれてことに本当に感動した~
本当に本当にありがとう!」
とのこと。

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以下は、要旨だけでも訳そうかな~~と思いながらも、スルーしてたCNNの記事。
今日、日本語になってたのでコピペさせてもらう。

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ダライ・ラマ法王<中国、ダライ・ラマと会談で貿易削減の報復?>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101104-00000014-cnn-int

CNN.co.jp 11月4日(木)19時51分配信
北京(CNN) 中国が分裂主義者として非難するチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と会談した外国首脳の所属国が、会談後の2年間の対中貿易で平均8.1%の輸出減少を被っていることがドイツの大学が4日までにまとめた研究報告書で分かった。中国は対外貿易で政治的判断に大きな意味をもたせ、外交政策遂行の手段にもしていると結論付けている。

中国外務省は報告書についてコメントしていない。インド北部ダラムサラに本拠があるチベット亡命政府当局者は、ダライ・ラマは訪れる国に迷惑を掛けるつもりはないとしながらも、中国政府が14世の行動すべてを政治的側面からとらえることは不幸なことだと述べた。

「ダライ・ラマ効果」と呼ばれる報告書はゲッティンゲン大学が作成したもので、中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席が就任した2002年以降の期間を対象にしている。ダライ・ラマと外国首脳の会談が対中貿易関係に及ぼす悪影響に関する具体的なデータを盛り込んだ報告書は初めてとみられる。特に機械類、輸送関連機器などの対中輸出減が顕著だったという。

同大の責任者は、世界で存在感を増す中国の役割を分析したかったと今回の報告書の狙いを説明。中国政府は表向き、貿易、経済交流を政治問題化することに反対しているが、ダライ・ラマの会見相手の外国に対してはたびたび貿易関係に支障を与えるだろうとの警告をしている。

報告書は国連のデータを用いながら、1991年から2008年までの間、中国の貿易相手だった159カ国・地域の輸出動向を調査。ダライ・ラマと大統領、首相、国王、女王やローマ法王が会見した後、その指導者の所属国による対中輸出は必ず減少していることが判明した。一方で、下位の政府幹部などがダライ・ラマと会った場合は影響が出ていなかった。
ダライ・ラマはこれまで米国のブッシュ前、オバマ現大統領、メルケル・ドイツ首相、サルコジ・フランス大統領と会見しているが、いずれも中国との外交摩擦を招いていた。オバマ大統領は今年2月にワシントンで会ったが、中国政府はこの際、米大使を呼び内政干渉などとする不快感を表明していた。

同報告書によると、この「ダライ・ラマ効果」は永続的なものでなく、首脳との会談後から平均2年で消えている。貿易関係を回復させる考えはありながらも、ダライ・ラマへの各国の処遇に関する不満は表明するとの中国政府の立場が反映されているとも説明した。ただ、貿易問題での処罰が政治的な生き残りにつながる可能性を高める場合、中国指導部は経済的、政治的なコストを負うこともためらわないとも指摘している。

しかし、中国の経済問題専門家はダライ・ラマとの会見に絡む対中輸出削減は短期的に中国経済の成長を損ね、長期的には貿易相手国が中国を回避しかねない可能性があるとも指摘している。

チベット亡命政府によると、ダライ・ラマの外国訪問の95%以上は非政治的な性格を帯びている。ただ、中国政府はダライ・ラマが1989年にノーベル平和賞を受賞した時、ノルウェー政府指導者が授賞式に参列した場合、同国との経済関係を断絶するとも警告していた。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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