チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年11月2日
ウーセルさんからのメッセージ/ブログ「天葬臺」より「武装警察のラサ――最新のラサの写真」
ラサの自宅に軟禁状態となっている、ウーセルさんに関する情報は、現時点(現地19時)で2つ。
1)「童靴状况尚好,仅仅只是上不了网,于是,�就索性用阅读与写作打发时光了。」ーー>
「ネットできないだけで、状況はいいです。だからそのまま読書と書き物で時間過ごしてます」
2)「親愛なるツイ友よ、天気予報は雪、雨だったけれど、ラサは青空で太陽がまぶしいです。ネットは「壊れ」ましたが、窓の外の日差しはツイ友の温かさを感じさせてくれます。心から感謝します。感動で涙出そう」
@degewa11月2日16時5分。RT@mynamexu
監視されてるので、外のネット屋に行くとか、こっそりラサを抜け出すとかもできないようだ。
それにしても、ウーセルさんはこんな状況下でもとても明るい!
ウーセルさんはラサに里帰りしていた。弟か妹の家にお母さんと一緒にいると思われる。
1人ではないらしいことは少しこちらの気休めとなる。
ウーセルさんが自ら語った、生い立ち『私のアルバム~我が家の三代記』がブログ「チベット式」に訳されている。
http://tibet.cocolog-nifty.com/blog_tibet/2008/12/post-0fc9.html
ウーセルさんの今いるラサの最近の様子を撮影した写真が友人のブログに掲載されていた。
以下、そのブログを紹介する。
翻訳は@yuntaitai(雲南太郎)さんにお願いした。
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天葬臺
http://sangjey.blogspot.com/2010/11/blog-post_01.html
2010年11月1日星期一
◎武装警察のラサ――最新のラサの写真
最近、昔の友人に会った。彼女はチベットのラサからダラムサラに戻ってきたばかりで、少しラサの様子を教えてくれた。
彼女の言葉を借りると、「ラサは軍隊の都市」。
中国共産党の役人はチベットの首都ラサに入るすべての西洋人旅行者に「武装警察を撮影するな」と警告しているという。
幸いにも、ある西側の記者が武装警察の写真を撮っている――確かに武装警察のラサだ。
空中から壁の上まで、屋上から地面まで――あらゆる場所に武装警察がいる。
もちろんこれは確認できるものだけであり、ほかにどれだけ私服警官がいるだろう?
知っているのは共産党だけだ――。
ジョカン近くの建物の上にいる武装警察。実弾入りの銃を持ち、電話も引いてある。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)