チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年10月27日
26日と27日、甘粛省、サンチュ(夏河)ツァユで学生数千人が連帯デモ
VOT及びphayul http://bit.ly/cXCJmf によれば、
中国語強要に対する学生デモは甘粛省にも飛び火。
昨日と今日、甘粛省、サンチュ(ラプラン、夏河)、ツァユの学生数千人が抗議デモ。
甘粛省には今回の新教育政策は適用されない。
このデモは青海省の学生への連帯表明デモ。
これで、新教育政策に反対するチベット人学生によるデモは9日間連続で、アムド(青海省)の9カ所と北京、甘粛省のツァユを合わせ11カ所で行われた。
地図には、アムド・ゴロと北京、甘粛省のツァユは含まれていない。
アムド・ゴロ、ペマ・ゾンのデモのビデオは:
http://www.youtube.com/watch?v=1bwfaAbAEFM&feature=youtu.be&a
青海省当局に対し、チベット学校の教師、生徒300人以上が署名し、提出された請願書の中に、
「ほとんどの生徒は農家や遊牧民の子供たちであり、学校に通う以前、漢語環境を経験していない、、、
そのような子供たちを最初から漢語で教育することは、魚を陸にあげるようなものであり、多大な苦しみを強要するものであり、学力の向上は見込めない」と。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)