チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2010年10月15日

獄中のドゥンドゥプ・ワンチェン氏に、励ましの手紙を送ろう。

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ラモ・ツォ獄中にある夫ドゥンドゥップ・ワンチェン氏をどうにか助けようと妻のラモ・ツォは今、ヨーロッパ・ツアー奮闘中。
ドイツでは多くの議員に会い、彼らから中国政府に「獄中にあるドゥンドゥップ・ワンチェン氏を開放せよ」という手紙を送らせることにも成功しています。

以下,彼に関するITSNからのお願い。

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獄中のドゥンドゥプ・ワンチェンに、励ましの手紙を送ってください。

多くのチベット人元政治囚は、受刑中に彼等の刑務所のもとに世界 中から手紙が届いていることを知ったと証言しています。
そして、 それは元政治囚に偉大な力と勇気を与えたと報告されています。

さらに中国党局にとっては、政治囚の元に多くの手紙が届くことに より、国際社会が、その個人の状態を心配しているというサインを 送ることになり、彼等に対する扱いに対して再検討を促すことに繋 がります。

過去の例をとるまでもなく、受刑中の政治囚へ送る手紙アクション・キャンペーンは受刑者の状況改善に繋がり、なかには刑期が減刑になったケースもあります。

ドゥンドゥプ・ワンチェンは現在東チベット(中国表記)青海省の西寧強制労働所で6年の刑に服役中です。ドゥンドゥップ・ワンチェンはB型肝炎を患っており、尋問の際に課せられた拷問の後遺症と医療処置の受けられていない病状について、心配されています。

ITSNでは獄中のドンドゥプ・ワンチェンのもとへ、世界中から手紙を送ってくださいと呼びかけています。

http://freetibet.holy.jp/2010/10/世界一斉ドンドゥプ・ワンチェン・アクション/

サイトから、以下の文がチベット語と英語で書かれたレターヘッドをダウンロードできます。

『あなたを力づけるために、この手紙を送ります。世界中の何千という人々とともに、映画を作ったあなたの行動に感謝して、あなたの一刻も早い釈放を訴えます。』

Free Tibetan Heroes サイトの、強衛・青海省党書記と呉愛英司法部長(法務大臣に相当)にあてた『ドゥンドゥプ・ワンチェン即時釈放嘆願、オンライン署名アクション』にも、合わせてご協力ください。

http://org2.democracyinaction.org/o/5380/p/dia/action/public/?action_KEY=3185

手紙キャンペーンに先駆けてドンドゥプの2人の娘、ラモ・ドルマ(9歳)とダドゥン(11歳)から父親のドゥンドゥプ・ワンチェンへ送った手紙を許可を得て以下に掲載します。

ラモ・ドルマ『ラモ・ドルマからの手紙』
大切なお父さんへお元気ですか?
私は元気です。
どこにいるのですか?
私は学校に通っています。
学校がとても楽しいです。
お父さんも楽しいですか?
おとうさんがいなくて淋しいです。
おとうさんは、私達に会えなくて淋しいですか?
おじいちゃんとおばあちゃんも、大好きなお父さんに会いたがってます。
早く帰って来てください。
愛を込めて、ラモ・ドルマ

ダドゥン『ダドゥンからの手紙』
大切なお父さんへ
元気ですか?
私は元気で、がんばって勉強しています。
勉強をしっかりしているので、心配しないでください。
まず、最初に聞きたいことは、お元気ですか?幸せですか?淋しいですか?
私達はお父さんの身体の具合が悪いことを知っています。
皆、心配しています。
お母さんとおじいちゃんとおばあちゃんが特に、心配しています。
おとうさん、どうぞ健康で元気に戻って来てください。
早く戻って来てくださることを祈っています。
皆、少しでも早くおとうさんに会えるように、帰りを待っています。
愛とともに、 お父さんの娘、ダドゥン

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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