チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年10月11日
「天安門事件の犠牲者にささげる」劉暁波氏・妻は自宅軟禁/法王は今日成田空港で
上の絵は昨日のウーセルさんのブログより。
今日のニュースより。
The Wall Street Journal日本語版
http://jp.wsj.com/World/China/node_123572
天安門事件の犠牲者にささげる―ノーベル賞受賞の劉暁波氏
2010年 10月 11日 12:59 JST
【北京】ノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家で服役中の劉暁波氏(54)は、同賞を1989年の天安門事件のすべての犠牲者にささげると涙ながらに語った。先週末に同氏と面会した妻の劉霞さんが10日明らかにした。
劉霞さんが友人に送った電子メールによると、劉氏は発表翌日の9日に刑務所側から受賞を知らされた。劉氏は「天安門事件の犠牲者は平和、民主主義、自由、さらに非暴力の精神を実現するために自らの命をささげた」と述べた。劉霞さんによれば、劉氏は犠牲者のことを話す時涙を流したという。この電子メールは本紙に転送された。ただ、劉霞さんがいつどこで劉氏に会ったのかは分かっていない。
劉氏は「国家転覆罪」で昨年12月に11年の懲役刑を宣告された。ノルウェーのノーベル平和賞委員会は、受賞理由として「中国における基本的人権を求める長期にわたる非暴力闘争」をあげた。
劉霞さんは8日夜、警察が自宅に来て夫の劉氏と面会させるため、服役している遼寧省錦州まで同行すると告げたと明らかにして以降、外部との電話連絡を絶っている。10日に劉霞さんは自らの簡易ブログ「ツイッター」で、「自宅に戻ってきた。わたしは8日に自宅軟禁となり、携帯電話は壊され、電話を受けることができない状態になっている」と伝えた。
一方、中国警察当局による民主活動家に対する監視が厳しくなっている。8日夜、活動家17人がノーベル賞受賞の祝賀会のため北京市内のレストランに到着したところ、警察に身柄を拘束され中止させられた。
記者: Jeremy Page
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動画付きの「テレ朝」
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/201011014.html
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今一番気になる劉暁波氏の妻、劉霞さんのツイッター・アドは@liuxia64
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ダライ・ラマ法王が今日の朝、成田にトランジットで来られてたとは知らなかった。
目ざとく法王にインタビューした共同さんの記事は以下。
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101101000106.html
ダライ・ラマが中国批判 劉氏の受賞めぐり
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は11日、航空機の乗り継ぎのため到着した成田空港で共同通信の取材に応じ、中国の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞に中国政府が反発していることについて「一部の強硬派がいまだに古い考え方をしている」と批判した。
ダライ・ラマは「中国政府は個人が政府と異なる意見を持つことを認めないが、中国の人々を救う唯一の方法は、透明性のある、開かれた社会をつくることだ」と指摘。
「中国は変わらなければならない。温家宝首相でさえ政治的変化の必要性を指摘している」と訴えた上で、劉氏の受賞をめぐる中国政府の対応に言及、批判した。
ダライ・ラマはチベット独立運動に関連し、1989年にノーベル平和賞を受賞している。11日は講演活動などのため訪米する途中で、インドのムンバイから成田に到着した。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)