チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年10月3日
「チベットの少年オロ(仮題)」
去年から制作に(相当深く)関わっているチベット物映画の紹介。
超ベテラン映画監督、岩佐寿弥氏の新作「チベットの少年オロ(仮題)」
まずはそのパンフレットの表と裏を見てほしい。
表:http://www.tibetnoshonen.com/flyer_frontside.html
裏:http://www.tibetnoshonen.com/flyer_backside.html
岩佐監督の話によれば、最初にこの映画の着想を得たのは、2008年我々が東京は東中野のポレポレ座でチベット支援のための長期イベント「チベットを知る夏」開催中、獄中31年のパルデン・ギャツォ氏を招いて話を聞いた時に遡るという。
この時私が彼の通訳をしていたのだが、私は彼の話を通訳する時、はっきりしない点をいちいち彼に質していた。
監督はこの私とパルデンさんのやり取りを見ながら「面白い」と思われたそうだ。
それが、なぜか「チベットの老人と子供の話を映画にしてみたい」という着想に行き着いたというのだ。
つまり、私が凄まじい体験をした老人に話を聞く子供!?に見えたらしいのだ。(確かに監督の年から言うと私はまだまだ子供というわけだ)
それから、監督は強力な推進役の南椌椌氏、撮影担当の津村氏、通訳コーディネーターのツェワン氏、助手の田嶋あきこさんを伴ってダラムサラに来られ、キャスティングを行われた。
主人公役の少年は私の推薦した何人かは採用されず、監督自らTCVに行き「オロ少年」を見つけだして来られた。
私は脇役になる、獄中20年の老人とラモ・ツォ、ノルブ少年などを紹介した。
撮影風景などはかつて当ブログでも一度報告したことがある。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51463611.html
撮影はもう一度今年冬に行われる予定。
で、大事なお願いがある。
この映画は自主制作であり、予算は有志よりのカンパに頼っている。
きっと、間違いなくいい映画ができると思うし、必ずやチベット問題への関心を引き出す力になる。
だから、皆さんもこの映画製作へのカンパをお願いするのです。
カンパは個人一口一万円ということになってるが、本当はそれ以下でもいいのですよ。
連絡は
メールで:tibetnoshonen@gmail.com
までお願いします。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)