チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2010年9月13日

アムド、マチュで中学生2人が抗議デモを行ったとして退学処分

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078c7abe.jpg写真:退学処分となったガワン・ラモ(©RFA)

9月11日付、RFAチベット語版によれば、

http://www.rfa.org/tibetan/chediklaytsen/amdolaytsen/amdo-stringer/tibetan-students-expelled-from-school-09112010130031.html
8月2日、甘粛省甘南チベット族自治州マチュ(ཀན་ལྷོ་རྨ་ཆུ་)にあるチベット族中学校の女子生徒ガワン・ラモ(ངག་དབང་ལྷ་མོ་)ともう一人の氏名不明の男子生徒が、今年3月中国政府に対し抗議の声を上げたとして退学処分となった。

さらに、2人は2度とこのような行動を取らないために、思想教育を強制的に受けさせられた。

2人は他の学校に入学することも禁止されたという。

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以下アムネスティ・インターナショナル日本によるイベント紹介。

9月25日(土)「劉暁波はなにをしたのか--中国の獄中作家について考える夕べ」

中国の著名な文芸評論家・劉暁波氏のことをご存知でしょうか。
彼は文芸評論家であり、詩人であり、そして民主化活動家でもあります。
彼は今年2月に「国家政権転覆扇動罪」で懲役11年の判決が確定し、現在彼は獄中にあります。
しかしその罪の内容は、中国の民主化を求める「08憲章」の起草に中心的な役割を果たした、ということだけでした。

北京五輪や上海万博を経験し、中国経済は活況を呈しているようです。
しかし他方では残念なことに、劉氏のように、言論の自由を行使しただけにもかかわらず捕らえられた「獄中作家」が、中国には数多くいます。

劉氏がかつて会長を務めた「独立中文ペンクラブ」の皆さんが、国際ペン東京大会にあわせ来日します。

この機会に、劉氏の救援活動に力を入れているペン・アメリカンセンター(米国ペンクラブ)の皆さんも交え、劉氏の行動やその作品について語り、彼のような獄中作家のために私たちは何ができるのか考えます。

日時:2010年9月25日(土)17時45分開場、18時開始、21時終了予定
会場:早稲田奉仕園リバティホール(新宿区西早稲田2-3-1)

地下鉄東西線「早稲田」徒歩5分、地下鉄副都心線「西早稲田」徒歩8分
電話03-3205-5411
アクセスMAP http://www.hoshien.or.jp/map/map.html
<内容>
劉暁波氏の活動の紹介、作品の朗読、言論の自由をめぐる中国の最新状況の紹介など

発言予定:廖天琪(作家、独立中文ペンクラブ会長)、馬建(小説家)、楊煉(詩人)、クワメ・アンソニー・アピア(哲学者、ペン・アメリカンセンター会長)ほか

会場費:1000円(学生500円)

主催:アムネスティ・インターナショナル日本
   独立中文ペンクラブ(独立中文筆会)

問合先:アムネスティ東京事務所
電話03-3518-6777 電子メール〈amnesty-china@hotmail.co.jp〉

●劉暁波(LIU Xiaobo)
1955年中国長春市生まれ。著名な文芸評論家、詩人、民主化活動家。北京師範大学で修士号を取得後、同大・オスロ大・ハワイ大で中国現代文学を教える。
その間に博士号取得。
米国コロンビア大に客員研究員として滞在中の1989年に民主化運動の発生を知り、帰国。
6月2日から天安門広場でのハンストに参加。
同月4日の武力鎮圧のさなかでは、犠牲者をできるだけ出さないように動いた。その後1991年まで「反革命罪」で投獄される。
出獄後も文筆活動を続けるが、たびたび拘束を受ける。
中国の民主化を訴える「08憲章」の起草を中心的に担い、2008年12月に発表するが、このことが基で「国家政権転覆扇動」容疑で2009年6月に逮捕される。
その後の裁判で懲役11年・政治権利剥奪2年が確定。現在も獄中にある。

●独立中文ペンクラブ〈独立中文筆会)
言論・表現の自由を求める中国内外の中国語作家たちによって、2001年に結成。
同年、国際ペンへの加盟を認められた。劉暁波氏が2003年から2007年まで会長を務めた。

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もう一つついでに今日から行われているイベント紹介。

「チベットの生活と文化」
http://www.tibet-jp.com/newpage6.html

雄大な自然に囲まれてくらしているチベットの子供たちの水彩画と、チベット医師ダワ先生の油彩、
野田雅也さんの写真展です。

水彩画約170点は、5歳から15歳までのチベット難民学校・児童生徒が描きました。
子供たちの日常生活や将来の夢などが描かれています。
ダワ先生は、チベット医学に欠かせない薬草の実施調査のため訪れた地を描いた四季折々の作品約20点を展示します。
野田さんは、生命感あふれるチベット大地の優しさとたくましさを写真に収めています。
賛助出品として、仏画師の宮坂宥明さんの観音菩薩も展示いたします。
どうぞ、鮮烈なチベットの大自然に深呼吸をしてください。 皆様のご来場をお待ちしています。

9月.13日(月)~9月.18日(土)
 初日:15:00~18:00
 平日:10:00~18:00
 最終:10:00~16:00
 入場無料
*入館は17::45まで

会場 横浜市民ギャラリー3階C室
電話・045-224-7925

主催:チベット交流会  協力:チベット難民学校、Dr.ダワ、野田雅也、
               賛助出品:宮坂宥明
後援:浄土宗 桂林寺、風彩社 
問合せ先:224-0053 横浜市都筑区池辺町3144-5 
電話/FAX:045-943-5258

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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