チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年8月27日
バルカムで4人の学生が雑誌を発表し逮捕される
ソナム・リンチェン
8月27日付けphayul:
http://phayul.com/news/article.aspx?id=28032&article=Four+Tibetan+students+arrested+in+Barkham+county+for+magazine+content
今年3月17日、バルカムで逮捕された4人のチベット人学生についての情報が今少し明らかとなった。
ダラムサラ在住の僧侶ツェリンによれば、彼らはNamchak (Thunderbolt)という雑誌により中国政府を非難したという。
4人は当雑誌のエディターであった、ソナム・リンチェン(19)、ソナム・ドゥンドゥップ(18)、ヤルゲ、ダクデン。
ソナム・リンチェンとソナム・ドゥンドゥップはンガバ県ゾゲ出身。
ヤルゲとダクデンはンガバ県ンガバ出身。
4人はバルカム高等中等学校 the Barkham Nationalities’ Higher Intermediate School (translated from Tibetan name, may not be correct) の生徒であり、今年3月17日、「2008年蜂起を記念する集会」を開いた。
雑誌の中で生徒たちは抗議により投獄されたチベット人たち、中国の保安部隊により殺害されたチベット人たちに贈る記事、詩、エッセイを発表し、中国政府を非難した。
ヤルゲ
ソナム・リンチェンとヤルゲは2年の刑を受けたというが、現在どこに収監されているかは不明。
ツェリンによれば、ソナム・ドゥンドップとダクデンはバルカム県のどこかに拘置さ
れているらしいが、すでに刑期を言い渡されたのかどうかは不明という。
ダクデン
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)