チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年8月13日
体験者のラダック・レポート
ラダックの惨状についての体験者の現地レポート(英文)が続々出始めている。
例えばhttp://bit.ly/aRHm7s
には衝撃的な写真も載せられている。
この記事以外の外人のメールに
「8月5日の夜中、突然始まったたった1時間の豪雨により、ラダック全域の様相がすっかり変わり果ててしまった」
「チベット人難民キャンプであるチョクラムサールは完全に消え去った。ここだけでまだ数百人が行方不明だ。犠牲者は1000人を越えるであろう」
「6日の夜、再び土砂が襲ってくる、という噂がたち、約1000人が丘の上にあるシャンティ・ストゥーパに避難し夜を明かした。みんなが暗闇の中で不安におびえているとき、1人のチベット人が歌を歌い出した。外人がギターを取り出し伴奏し始めた。それからみんなで歌を歌い続けた」と。
ラダックへ義援金を送るためにダラムサラでもツクラカンや町中で募金活動が行われている。
日本からは NGOジュレーラダック経由をお勧めする。
http://bit.ly/cW5D2d
(追記)この会からの現地最新情報。
13日付:http://julayladakh.org/LDKinfo.htm
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明日の朝8時より、ダライ・ラマ法王自らツクラカンにお出になり、アムド、ドゥクチュ(舟曲)のためのモンラム(祈祷会)が行われる。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)