チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年7月10日
ワールドカップ、スペインチームのプーヨ選手はチベットサポーター
明日(明後日)、いよいよワールドカップ最終戦<スペイン対オランダ>が行なわれる。
日本時間だと明後日の夜中の3時半からだが、インドは日本より3時間半遅れているので、試合はちょうど明日の夜0時に始まることになるのだ。
3時間半遅れているおかげで、日本戦などもこれまでも楽な時間に見ることができた。
何で、サッカーの話などここでわざわざするのか?
友人にサッカー好きがいるということもあるが、、、、
昨日Voice of Americaをテレビで見てると、サッカーに関する実に興味深いニュースが流されたからだ。
写真を見てすぐ分かる人もいるだろうが、写真に写ってるのはスペインの選手カルロス・プーヨ(プジョル)だ。
彼が準決勝のドイツ戦で決勝点となるゴールをヘッドで決めたのだ。
その彼は何と大のチベット&ダライラマ・ファンだったのだ。
その証拠に左手にはチベット語の刺青が彫られている。
これを無理して読むに
「能力は心にある。力あるものは忍をなす」と。
話しによれば、彼は母親を数年前に亡くしそのときから鬱になったとか。
その時スペインにあるナムギャル僧院の院長ワンギェル師に出会い、教えを受けるようになった。
写真にあるように、2007年法王がスペインを訪問されたときにも個人的に会っている。
それ以来、常に事あるごとにチベット人を擁護する発言を行なっているという。
この前決勝ゴールを決めた時にも<仏や法王に感謝した>と話していたそうだ。
だから、チベットファンのみなさんには、決勝戦を見るとき、このプーヨ選手に特に注目してほしい。
もう一人、ワールドカップと言えばアムネスティー・チームのこの人のことも忘れないでほしい。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51450666.html
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次に急なお知らせ:
<バイクで世界を回るフリー・チベット活動家ラクパさんを囲む会&激励壮行会>
日本に到着したラクパさんの話は先日紹介したが、急に今日の夕方、東京で彼を囲む会が開かれるそうだ。
時間のある人は是非彼に会いに行ってほしい。
日時:2010年7月10日18:30~20:30
場所:牛込箪笥地域センターB1「百合」(地下鉄大江戸線「牛込神楽坂」直結)
参加自由・無料・カンパ歓迎(※目標\3200+お茶代)
どうも、東京では裏ルンタの藤田さんが彼の面倒をよくみて下さっているようだ。
動向は藤田さんのツイッターhttp://twitter.com/uralungtaを見るとよくわかる。
彼は結局自分のバイク(BMW1000ccではなく1200cc)は当分届かないと諦めたようだ。
だれかバイクを貸してやってくれ。
日本ならそんな大きなのでなくても、ゲンチャリでもいいんじゃないかな!?
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最後は、本当にチベットとの関係は薄いが、載せたくて載せる写真。
(写真は大きくしないとはっきりしないかも)
先日、7月7日の七夕の夜は予想通り快晴で天の川もはっきり見え、天の川を隔てて輝く、 わし座 の1等星アルタイル(牽牛星)彦星と こと座 の1等星べガ(織女星)織姫もはっきり見えた。
というも、夜停電になったので、ふとベランダに出てみて、びっくり!
ものすごい星だった。
これはこれはと急いでカメラを取りだしたが、撮り始めると電気が来てしまった。
すると星の輝きも薄れてしまった。
とにかく、
写真の左下から右上にかけて天の川が確認できるだろうか?
それに沿って白鳥座の十字星が右下向きに見える。
白鳥座の上の方に明るく見えるのがこと座のベガ・織姫。
写真右側中央にある白い星がわし座のアルタイル・彦星。
一年に一度会えればいい方だよね、相手が監獄に入れられたら何年も会えなくなる。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)