チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年7月5日
ウルムチ暴動から1年
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2739191/5942829
中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ウルムチ(Urumqi)市の大規模な暴動から、5日で1年を迎えた。武装警察など治安部隊が市内に多数出動する中、暴動で親族が死亡した場所でお供えものに火をつけて悲しみに暮れる女性の姿がみられた。
写真は、泣き崩れる女性を助ける通行人ら(2010年7月5日撮影)。
(c)AFP/Peter PARKS
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<総動員でウイグル族監視 暴動1年、愛国教育を強化>
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100705/chn1007051924002-n1.htm
中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市で大規模暴動が起きてから5日で1年となった。当局は治安部隊を総動員して24時間態勢でウイグル族を監視しており、厳戒下で5日の市内の人通りや交通量は激減。当局はウイグル族の反漢族感情を摘み取るため、愛国教育の徹底を始めた。
胡錦濤指導部は独立運動がくすぶる新疆を「反テロ対策の最重点地域」と位置付け、暴動1年を前に治安対策を強化。中国メディアによると、特殊警察部隊を今年春に5千人増強、6月下旬には警官千人を増員した。市民による監視員や民兵も大量動員している。
市内に監視カメラ約4万台を設置。年内に約6万台に増やす計画だ。360度回転できる「タカの目」と呼ばれる高性能カメラはウイグル族居住区に集中。約100メートル間隔で設置され、住民の動きに目を光らせる。(共同)
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ウイグルと言えば、25年前に所謂シルクロードを旅した時の事を思い出す。
漢民族の土地ばかり旅した後で、ウイグル人に会い、笑顔に出会った。
「そういえば、今まで中国で笑顔を見たことがなかったな、、、」と初めてその時気が付いた。
それで、その時からウイグル人が大好きになった。
それから、チベットに入るともっとみんなが頬笑みかけてくれた。
もちろん、昔の話だが、そのころ中国本土で見るのは喧嘩ばかりだった。
人民服の世界。
ウイグル人やチベット人は今よりももっと残酷に弾圧され、本当に貧しかった。
あの頃に比べれば、少しは良くなっていると思う。
中国人もよく笑うようになって、本当に良かったと思う。
明日はダライ・ラマ法王のお誕生日!
朝9時からダラムサラのツクラカンで、歌と踊りが中心の祝賀パーティーが開かれる。
明日はひょっとして初めて法王自身がお出ましになるかもしれないそうだ。
今年はこのパーティーをdalailama.comでLIVEで見ることができるそうだ。
http://www.dalailama.com/
日本時間では12時半より。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)