チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年5月25日
ルンタ・レストラン 直子さんの誕生日
今日はルンタ・レストランの大黒柱、ダラムサラの母、直子さんの誕生日。
開店中内輪で、小さなパーティーを行った。
このとても可愛い、小さな、小さな「HAPPY BIRTHDAY」タルチョを作って下さったのは最近ダラムサラに来て、仏教を勉強するためにチベット語を猛勉強しているという小林さん。
彼は歯医者さんでもある、道理で器用に小さなタルチョを歯並びよく作れたわけだ。
写真、前列左から、直子さんの旦那でありレストランのマネージャーでもあるソナム、直子さん、直子さんとソナムの長女チュニ、チベット語を勉強してるヒサエちゃん、二女のチカ、刺繍タンカの達人アキちゃん、そして右端はルンタの看板従業員妊娠中のニマ。
後列左から、ボランティアのゼマ、アヤちゃん、歯医者の小林先生、元僧侶監獄5年のダワ・ソナム。
直子さんのお陰でNGOルンタ・日本食レルトランは1999年開店以来、満員御礼の日が続いている。
チベット人と日本人が一緒になって毎日楽しく仕事をしている。
厨房では朝から晩まで、歌とジョークが続く。
今厨房で働いている4人のチベット人も全員5年前後政治犯として中国の監獄に入れられていたものばかり。
今までに20人ほどの元政治犯がここで働き、その後が多くが外国に渡った。
日本人のボランティアもこれまでに20人以上がここで働いてくれた。
一度、ここを手伝い始めると、楽しいのか、何だか、、、とにかく長く何年にも渡って手伝いに来てくれる人が多い。
今もレストランでは、朝ヨガも教えてくれてるアヤちゃん、ビパシャナ・マスターであり、ダラムサラ一の指圧師でもあるマモルくん、短期のヒロくんがボランティアとして働いてくれてる。アヤちゃんとマモルくんは数年まえから手伝ってくれてる。
二人とも、身体ができているので、動きが素早いのが特徴だ。
それに、数日前からはドゥンドゥップ・ワンチェンさんの奥さんであるラモ・ツォさんもボランティアで働き始めた。
何で、彼女がルンタでボランティア何かするの?と、思われるであろう。
これは、彼女が「外国に行く前に英語に慣れたい、ついでに直子さんから色んなパンの作り方を習いたい、だからルンタで働かせてくれないか?」と行って来たからなのだ。
昨日から、外人相手にオーダーを取る練習をしている。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)