チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年5月13日
白い道へと死者を導きたまえ、、、
以下に紹介するビデオは4月17日に中国系のテレビ局が撮影した映像。
中国人にはこの女性が泣きながら口に出している言葉が理解できず、「ダライ・ラマ法王」と連呼しているのをそのまま流している。
この映像は最近開設された、亡命政府のテレビ局でも何度も流された。
この女性が何を言ってるのかをできるだけ聞き取り、訳してみた。
もっともキグド方言で、私には聞き取れない部分もある。
だいたい、以下のようなことを言ってる。
オ~~マニペ~メ~フ~ン
オ~~マニペ~メ~フ~ン
オ~~マニペ~メ~フ~ン
オ~~マニペ~メ~フ~ン
オ~~マニペ~メ~フ~ン・リ~
パクパ・チェネレジ(観音菩薩)よ
ラマ・タング(この地域の有名なラマ)お越しください
ギャワ・テンジン・ギャツォ(ダライ・ラマ法王)
ギャワ・タムチェ・ケンパ(全智の法王)
ケ・ナンバニ(お二人の)、、カティン・ニンボ(加持(恩)の精髄の力により)
ラム・カルポ、、、、、、(白い道へと死者を導きたまえ)
ティンチェン・ツァワェーラマ(恩ある根本のラマ(ダライ・ラマ法王))
ティンチェン・ツァワェーラマ
ギャワ・テンジン・ギャツォ
ギャワ・テンジン・ギャツォ
ティンチェン・ツァワェーラマ
ティンチェン・ツァワェーラマ
ティンチェン・ツァワェーラマ
中国人のインタビューアーが聞く「誰が亡くなったのか?」
彼女「私のお母さんだ、、、」
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ダラムサラで地震後、結成された「4.14キグド地震慈善協会(4-14 Yushu Earthquake Charity Committee)」のホームページができた。
まだ構築中だが、直接寄付したい人のために銀行口座のお知らせもあるし、他のビデオも紹介されている。
是非、ビデオだけでも見てほしい。
ここへの寄付は代表事務所も受け付けておられる。
http://www.yushusolidarity.org/
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昨日、最後に未確認情報として「キグドでデモ・逮捕」という話をした。
これは、昨日私がRFAを聞いてたとき、というか途中から聞いてた時、キグドから電話を掛けて来た男性が「聞いた話では、寄付金の給付について抗議した者が捕まったという。」と言った。
これは、(単に)その人一人が、他人から聞いた話ということで、「未確認情報」と書いたのだ。
今日になっても、このことは特にニュースになっていないので、これは未確認情報のままだと思う。
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追記:
今日からサカダワ(チベット歴の4月)だ。
明日が一日だが、サカダワは今日からという。
チベットでは、サカダワの中日(15日)に、ブッダ・シャカムニが生まれ、悟り、涅槃に入ったとされ、この一カ月を特別の月とみなす。
この月に行った善行も悪行もその効果は十億倍(一説)になる!?とされる。
だから普段、悪いことばかりしてるチベット人たちも、この月だけは神妙に巡礼したり、お経を上げたりする。
この月に籠って修行に励むものも多い。
僧侶たちは戒律をこの月、特に厳格に守る。
この辺のチベット人はこの月だけ肉を断ったりするものが多い。
特にこの月、虫を殺すなど、生き物を殺生しないよう細心の注意を払う。
マントラ、コルラに精出し、寺に行き五体投地を始める人も多い。
一カ月は長すぎるという人は、月の初めの二週間だけ頑張るという人もいる。
私も今日から、特に「口」に気を付けて暮らすようにしたい。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)