チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年5月10日
中国の人気歴史家、チベットが独立国家であった事を認める。
昨日はURLのみの紹介だった、毛沢東を批判した人気歴史家の話を表に載せます。
「政府もただちに動画を削除し、閲覧を禁止する措置を取った」というのでもう見れないかなと思い昨日のサイトにアクセスすると、まだちゃんと見ることができた。
http://v.youku.com/v_playlist/f1807031o1p1.html
もっとも、中国語を解さないので私には内容はピンプンカンプン。
ただ、この人、だいたいが気楽な人なのか、肝の据わった人なのか、爆弾発言をする、した人とはとても思えない、まったく緊張感のない、普通の状態で授業をしてますね。
これから,イアン氏はどうなるのでしょう?
中国の人気講師「中国の教科書、95%デタラメ」と発言し波紋!
【社会ニュース】 2010/05/09(日) 08:57
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0509&f=national_0509_001.shtml
中国で人気の歴史講師がインターネットの動画講義で、中国の学校で教えられている歴史を否定する発言をし、波紋を呼んでいる。この講師は中国の初代国家主席毛沢東を痛烈に批判し、中国の教科書はデタラメであると主張。ネットユーザーからは「反逆者、反人民的発言」と罵りを受け、動画はすでに削除されている模様だ。
人民日報社が配信している『環球時報』によると、著名な歴史講師イアン・ション・フェイ氏が『中国文化革命』について扱った110分の動画講義で問題発言をしていると報じている。この動画はインターネット上に公開されていたもの。イアン氏は動画の中で以下のように語っている。
「毛沢東主席に会いたいのならば、天安門広場の毛沢東記念館に行けばいい。しかし、その場所は、数多くの人民を血に染めた虐殺者を敬拝する『中国版靖国神社』であることを忘れるな」
「1949年以後で毛沢東主席が唯一うまくやったことは、死んだことである。蒋介石は一党統治を行った独裁者だったが、毛沢東もやはり独裁者だ」
また、歴史教科書に関しても「日本の歴史教科書は中国の教科書より、歴史の歪曲(わいきょく)が少ない。中国の歴史教科書に記述されている内容は、真実が5%程度で残りは純然たるデタラメだ」と教科書の内容を否定している。
さらに政府が敏感に扱うチベット問題にも触れ、「チベットは中国建国以後、特定の独立状態を維持して来た。チベットは国旗も持っている」と国家であることを認め、「ダライ・ラマ14世は中国の侵攻に対抗した功績で、ノーベル平和賞を与えられた」と述べた。
この動画の内容は、数多くのネットユーザーの間で広まり「反逆者」「反革命分子」「反人民的発言」と非難が相次いでいる。政府もただちに動画を削除し、閲覧を禁止する措置を取った。一部ではイアン氏が最近新刊を出版し、その本の販売を増やすために、意図的にこのような過激な発言したのでは、と推測する声もある。ちなみにイアン氏は、これまでに中国史に関する2冊の本を出版しており、テレビ出演もしている人気講師だ。
中国では国に対して不利益をもたらす発言は、厳しく取り締まられている。イアン氏の動画の内容は、中国政府の国策を批判するものだ。そのため動画が広まることを懸念し、政府は対応したものと考えられている。また、台湾に本社を置く『蘋果日報』はイアン氏へのコンタクトを試みたが、本人とは連絡のつかない状態とのことだ。
情報提供:ロケットニュース24
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)