チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2010年4月16日

募金活動のお知らせなど

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ジェクンド大地震 14.4.2010現地からの映像や写真が発表され始めた。

ビデオ: 
http://yushuearthquakerelief.com/

写真14枚: 
http://www.nytimes.com/slideshow/2010/04/15/world/0415-QUAKE_12.html

昨日も追記として紹介した写真36枚:
http://blog.163.com/qhhlzx_007/blog/static/443803201031513017215/

ーーーーーーーーーーー

以下、今回の地震に関するITSNからのお知らせです。(若松さま訳)
募金活動の情報もあります。

SFTについてはSFT・Japanが別途に日本語ホームページで募金活動を行っています。
http://www.sftjapan.org/nihongo:quakeinkham

ーーー

皆様

チベットで起きた大地震の悲惨な状況に関して、たくさんのITSNメンバー団体から、どのようなアクションをとることができるかとの、問い合わせをいただきました。
いくつかの団体から、すでに以下のようなわかりやすい要請を発信しましたので、お知らせします。

Students for a Free Tibet では昨夜、震源地に近い地元の団体を通じて募金をする等を含む、役に立つ情報をリリースしました。
また、被災地がチベットである点を強調するための様々なアクションを紹介しています。メッセージはこのメール下部に転送しました。SFT
HQサイトのリンクはこちらです:
http://blog.studentsforafreetibet.org/2010/04/devistating-earthquake-in-eastern-tibet-kills-hundreds/

Taiwan Friends of Tibet からは中国政府に対して、国際救助隊と報道人の被災地への立ち入り許可を認めるよう各団体から要請する提案がありました。

ITSNでは引き続き詳しい状況、特に国際救助隊と報道人の立ち入りに関してモニターしていき、状況の展開に応じてアクションや情報の提供を行っていきます。

それまでに、皆様の団体で行われているアクションや情報を共有するため、ITSNまでお知らせ下さい。
よろしくおねがいします

ITSNセクレタリアット一同より

以下はSFT HQによる緊急メッセージの要請項目

1)緊急救助活動を支援するために、震源地である地元にアクセスのある団体から寄付をする;

Tibetan Village Project: http://www.tibetanvillageproject.org/ (注;FACEBOOKのCAUSESのページからでも寄付ができます):
http://www.causes.com/causes/472609)

Tibetan Relief Fund: http://www.tibetrelieffund.co.uk/
Machik: http://www.machik.org/index.ph

Tibet Foundation: http://www.tibet-foundation.org/news/urgent_emergency_appeal_-_kyekudo_yushu_earthquake/

Thrangu Rinpoche Trust: http://www.thranguemergency.org/

2)被災地はメディアが報道している「中国西部」ではなく「チベット」であることを広める。

FACEBOOKのアカウントを持つ人はステイタスを以下のように変える:Quake in Tibet. Please help. Donate here: http://www.causes.com/causes/472609(Please RT)

日本語訳:『チベット大地震、ヘルプ!寄付はこちらから;http://www.causes.com/causes/472609(転送歓迎)』

* 被災地のチベット人らによるネット上の感動的なブログポストをHIGH PEAKS PURE EARTHのサイトで読む; http://www.highpeakspureearth.com/2010/04/earthquake-in-tibet-initial-reactions.html
* 新聞やメディアにコンタクトする:被災地は中国支配下のチベットであり、ジェクンドはチベットのカム地方にあり現在は中国によって青海省の一部とされています。

* HIGH PEAKS PURE EARTH:によると中国のメディアでは被災地を「チベット族自治州、青海省、Yushu (玉 )」と呼び、西側メディアでは「チベット高原」の一部である、中国西部または南西部で「チベット族が居住するエリア」として紹介しています。

* また、BBCでは3河川の源流にある巨大なダムの壁にひびが入り、ダムの決壊を怖れた地元住民が高台に避難するなどした情報を報道しています。当局はダムの壁のひびについての知らせを受けて貯水を放流し、決壊を逃れたとされ、中国政府は地震が起こりやすい、このエリアにいくつもダムを建設する計画があります。

Tibetan Plateau blogでダム計画の地図をご覧下さい: http://tibetanplateau.blogspot.com/2010/02/dams-on-upper-reaches-of-yangtze-mekong.html
* さらにNPRレポートの報告によると市街地の建物85%が壊滅したとし、 the Red Cross ( 赤十字)によると70%の学校が破壊されたと報告してしています。(NPRレポート:http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=125930694)
* この地域は高原の草原にて伝統的な手法でもって生活するチベット人遊牧民や牧民が近年の区画整理のため多くの遊牧民が放牧地と家畜を失い貧しい暮らしを余儀なくされている新興地域です。

4月14日のNewsweek blog postの記事では、中国政府による、ジェクンドの市街地に多く見られるコンクリートでできた、貧しい公共住宅施設への、チベット人遊牧民の強制定住の強化を報告しています。中国政府は今後5年間で青海省の全ての遊牧民を定住させる計画です。

* 中国から届く報道では中国軍による災害救助隊が現地入りと伝えられていますが、震源地の回りの地区でも食料や水が途絶えているとの報告が届いています。あるチベット人から発せられた、今の現状について「車で5、6、キロ、離れたDenmaにいる人まで野外で寝ることを余儀なくされている。ここには食料もなく、軍隊は道路を使えるルートでしか来ないそうなので、救援が届くのに2、3日はかかるだろう。

ジェクンドの人々のためにできることを引き続きアップデイトしていきますので、再度チェックしてください。

以下参考リンク:

青海省玉樹(ケグドゥ)チベット自治州で発生した地震に関するダライ・ラマ法王の声明: http://www.dalailama.com/news/post/520-his-holiness-offers-his-condolences-to-the-victims-of-the-earthquake-in-kyigudo
青海省玉樹(ケグドゥ)チベット自治州で発生した地震に関するダライ・ラマ法王の声明:日本語;http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/message/100414_eq.html
アメリカ合衆国下院議長 Nancy Pelosi声明: http://www.speaker.gov/newsroom/pressreleases?id=1629
Free Tibet (本部UK ): http://www.freetibet.org/newsmedia/earthquake-eastern-tibet
International Campaign for Tibet (本部Washington, D.C.): http://savetibet.org/
World News Blog (The sensitivity behind the latest Chinese earthquake中国大地震の隠された裏について): http://blogs.channel4.com/snowblog/2010/04/14/the-sensitivity-behind-the-latest-chinese-earthquake/
BBC (China earthquake kills hundreds in Qinghai中国大地震、青海省で数百人死亡): http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/8619593.stm

NPR (Earthquake In China Kills 400; Thousands Injured中国地震で400名死亡:数千人負傷): http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=125930694
New York Times (Strong Quake Kills Hundreds in Western China中国西部で大地震、数百人死亡): http://www.nytimes.com/2010/04/15/world/asia/15quake.html

転送歓迎します!

以下原文略

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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