チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年4月9日
4月25日はニマ少年の21歳の誕生日
来る4月25日はゲンドゥン・チュキ・ニマ=パンチェンラマ11世、21歳の誕生日。
ニマ少年は1995年5月14日ダライ・ラマ法王により正式にパンチェン・ラマ11世と認定された。
その三日後の5月17日には家族ごと中国当局にさらわれ、消えた。
ニマ少年6歳の時の話である。
(昨日5歳と書いたのを訂正します)
その後、生きているのやら、もう殺されてしまったのか?
余程厳しい緘口令が出ているらしく、全く外部には情報が漏れてもこない。
中国は最近、記者の質問に答へ、久しぶりにチュキ・ニマ少年の消息について口にした。
それは、「チベットのどこかで学生をやってる。誰にも干渉されたくないそうだ」といういつものジョーク回答。
19世紀までならこんな話もあり得ただろうが、この21世紀にこのような国家犯罪を平気でやるのが中国だ。
そこで世界のチベットサポートグループをまとめるITSNはチュキ・ニマ青年の21歳の誕生日に向けてチベットサポーターの皆様に以下のような提案を行っている。
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(若松えり様訳)
まず
-I Love the Panchen Lama というサイトに行くと
http://ihearttibet.org/?page_id=243
パンチェンラマについての背景資料と
Sonam Tashiによるミュージック ビデオ、
ウーセルWoeser によるパンチェンラマへの忠誠を詠った詩(High Peaks, Pure Earthに掲載された英語訳)、
メッセージ掲示版、
そして中央統一戦線工作部、杜青林部長へ緊急アクションへのリンクがあります。
緊急メール アクション(アクションの内容はこのメッセージの下部に掲載しました)へは、このパンチェン ラマのページからと、もう一つは次のリンクから行くことが出来ます。
http://org2.democracyinaction.org/o/5380/p/dia/action/public/?action_KEY=2547
こちらのリンクは一般公開されたリンクですので、皆様の団体のサイトや情報メール、facebook等で広くメールアクションを、ご紹介ください。
– パンチェンラマへお祝いを贈ろう:
2010年4月25日頃には世界中の支援団体によるパンチェン ラマ解放の抗議行動やキャンドル ビジルの集い等、様々なアクションが企画されています。
路上での活動から得られる支援者の声をインターネットを通して広く共有したり、直接、杜青林部長へ届けることができます。
* パンチェン ラマへのメッセージをルンタに乗せて:
ITSNサイト http://www.tibetnetwork.org/resources-losar2137(要ログイン)
(または日本語サイトhttp://freetibet.holy.jp/wp-content/uploads/Windhorse_Template1.pdf からカラフルな色の紙にプリントしてお使いください。)
ダウンロードしたルンタにパンチェン ラマに対するメッセージを書いて送ってくれるよう支援者に提案します。
メッセージ付きのルンタはビジルや抗議アクションの際にディスプレイしたのち、ゲンドゥン チューキ ニマに届けてくれるよう杜青林部長に要請できます。
* ビデオ メッセージを送ろう:
シンプルなパンチェンラマへのビデオメッセージはウェブサイト http://ihearttibet.org/?page_id=243. へ投稿できます。集められたメッセージの数々はゲンドゥン チューキ ニマに対する支援の深さを証明することになるでしょう。追記:ITSNでは資料としてオンライン ビデオシェアについて資料として次のリンクにまとめました。
ご参考下さい。
http://www.tibetnetwork.org/resources-10march2010(要ログイン)
* パンチェンラマにバースデーカードを送ろう:
中央統一戦線工作部、杜青林部長を通してゲンドゥン チューキ ニマに誕生日カードを送るアクションを提案してください。
この部署がゲンドゥンと彼の家族とのコンタクトをとっていると信じられています。
(日本語ではhttp://freetibet.holy.jp/2010/04/パンチェンラマ11世、21才の誕生日/で英語/日本語/中国語のひな形の紹介)
宛て先は:
中国共産党中央統一戦線工作部、杜青林部長
Minister Du Qinglin
United Front Work Department
135 Fuyou Road
Xicheng District
Beijing Municipality 100800
People’s Republic of China
このメッセージの全文はITSNサイトの非公開ページhttp://www.tibetnetwork.org(要ログイン)
Strand 1: Tibetans in Tibet First Forumでも、ご覧頂けます。
まだITSNに参加されていない団体のメンバーで、この広がり続けるチベット支援のネットワークに参加希望の方、さらに詳しくお知りになりたい方はTenzin Jigme (jigme@tibetnetwork.org 英語)か若松(日本語)
eliwakamatsu@googlemail.comまでご連絡下さい。
ITSN Secretariat
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)