チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年3月14日
厳戒態勢の中、カム、カンゼで尼僧と若者が叫ぶ
3月13日付RFA(自由アジア放送)
http://www.rfa.org/tibetan/sargyur/china-police-arrested-2-tibetan-in-kham-region-03132010150045.html
<チベットのカムで二人のチベット人が中国政府に抗議>
チベットのカム、カンゼ市内で一人の尼僧と一人の若者が「チベット独立」の声を上げた。
3月10日、中国政府はチベットの首都ラサをはじめ、各地に厳戒態勢を引いた。
特にカム、カンゼの市内には警官隊や保安部隊が溢れ、声を上げたり、デモをしようとするチベット人を厳重に見張っていた。
そのような状況にも関わらず、市内で尼僧一人と若者一人が「チベット独立!」、「ダライ・ラマ法王に長寿を!」と叫びを上げた。
二人は直ちにその場で警官隊に取り押さえられた。
その他、カンゼのある学校では「チベットの自由」を訴える張り紙が見つかったという。
これらの情報はRFAのカム語放送担当ノルブ・ダドゥルの元にチベットから電話で伝えられたものである。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)