チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2010年3月2日
アンナプルナ内院トレッキング・第二日目
アンナプルナ内院トレッキング二日目:トルカ(Tolka1700m)―――>チョムロン(Chhomrong2170m)
一日目はポカラから車で30分ほど走ってカンデ(Kande1770m)という村まで行き、そこから200mほど登ってオーストリア・キャンプと呼ばれる尾根に出た。
そのあとは尾根伝いに2000m前後の森を歩き、最後に急な坂を下りてトルカまできて宿を取った。
写真はその日の夕日に染まったアンナプルナ・サウス7219m。
このアンナプルナ・サウスはアンナプルナ連峰の中でも一番南に位置するので、マチャプチャレと共にポカラからもよく見える。
*ひつこいようだが、写真はクリックすると大きくなる。
夕方厨房に暖を取りに入ると薪の火が燃えていた。久しぶりに目にする薪の炎と真っ赤な熾火に見入っていると、、、今回二カ月いた日本の記憶が遠のいていく気がした。。
これから先では薪の使用は禁止されているとか。
道中ガスボンベを背負うポーターが目に付いた。
森の中の木々には沢山の様々なランがへばりついていた。
雨季には一斉に花を咲かせることであろう。
名前は知らない、このランだけが咲いていた。一株だけの狂い咲きと思われる。
春先の農家の周りにはいろんな家畜の生まれたばかりのベイビーが目立った。
写真はヤギの赤ちゃんだが、その他、かわいいヒツジや水牛、牛のベイビーを沢山見かけた。
このルートのトレッキングの難はアップ・ダウンが多いことだ。
一旦2000mに上がった後にこの長いつり橋がかかる1340mまで下り、そのあと一気に再び2170mまで登る。そのあとまたもや1500mまで下がり、2500mまで登るのだ。
この日は温泉のあるジヌーを、帰りに入ろうと通り過ぎ、2170mのチョムロンまで登り、3時ごろ宿に入った。
この辺りの村にはどこにでも掲げてある、トレッキング・マップ。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)