チベットNOW@ルンタ

ダラムサラ通信 by 中原一博

2009年12月19日

カンボジアに逃れたウイグル人20人が中国に送還される!

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Demonstrators march in Urumqi, July 5, 2009以下、ロンドン・若松様からの情報及び行動要請です。

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緊急情報です。(ロンドン時間18日16時30分)

カンボジアの首都プノンペンの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で亡命申請していた22人(子供2人を含む)のウイグル人のうちの20人が中国に送還されるため、現在パスで空港へ移動中であるとの報告が入りました。

ヒューマンライツ ウォッチ、アムネスティ・インターナショナルなど国際人権団体はカンボジア政府に対し、22人が送還されれば、中国新疆ウイグル自治区ウルムチで7月に起きた暴動に絡み迫害されるとし、送還しないよう求めてきました。中国政府はウイグル自治区で起きた先頃の抗議行動に加担したとして,すでに9名のウイグル人を処刑しており、その他5名に死刑の宣告をしています。

亡命申請者のうち1人は、暴動の際に写真やビデオ映像を外国報道機関に提供したと話し、中国に送還されれば無期懲役か死刑になると恐れており、22人のグループはキリスト教系団体の地下組織の手助けにより中国南部からベトナム経由でカンボジアに密入国し亡命申請を行っていました。

申請に関し、カンボジア国連難民高等弁務官事務所ではアメリカ ウイグル協会との間で、亡命者らの処置について第3国の受け入れ先を含めてネゴシエイトしていた矢先の報告に、ショックを受けているとのことです。

先日、日本を訪問していた中国、習近平副主席が明日カンボジア入りする直前に、国際法で定められている、生命や自由が脅かされかねない人々への「追放及び送還の禁止」原則に反する決定に対して、在日本カンボジア大使に抗議をお送りください。

同様の抗議を在カンボジア日本大使からも、カンボジア政府に抗議するよう求めてください。
抗議のメールアドレス等、さらに詳しい情報が解り次第、http://freetibet.holy.jp/他でお知らせします。

なにとぞ、よろしくお願いします。
若松えり

参考記事;
RDA 最新記事;http://www.rfa.org/english/news/cambodia/return-12182009112249.html
アムネスティ本部;http://www.amnesty.org.nz/news/open-letter-uighur-asylum-seekers-cambodia
産経;http://sankei.jp.msn.com/world/asia/091207/asi0912071335001-n1.htm
産経;http://sankei.jp.msn.com/world/asia/091217/asi0912172334003-n1.htm
IRIN NEWS;http://www.irinnews.org/Report.aspx?ReportId=87462

特命全権大使:ハオ・モニラット 閣下. His Excellency Mr. HOR Monirath
在カンボジア日本大使館;黒木雅文大使
◆所在地
No.194, Moha Vithei Preah Norodom, Sangkat Tonle Bassac, Khan Chamkar
Mon, Phnom Penh, Cambodia
◆郵便物宛先
P.O. Box 21, Phnom Penh, Cambodia
◆電話番号
023-217161~4(国番号:855)
◆FAX
023-216162(国番号:855)

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許し難い話です。
地獄を逃れて遠いカンボジアまで、命からがらやっと逃げ出したのに、再び彼らを地獄の主に引き渡すとは。
彼らの運命は目に見えています。
彼らは人並みの自由を求めただけなのです。

プノンペンには明日20日から三日間、つい先日大きな顔下げて日本に来たあの習近平が来るのです。
来て約800億円の金をインフラ整備のために貸してやろうというのです。
その前に目ざわりなウイグル人は中国の言うままに送還するというのです。

中国やカンボジアはもちろんひどいが、国連難民高等弁務官事務所はネパールでもそうだが、カンボジアにおいても中国の前にはまったく無力である。

筆者プロフィール

中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro

1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)

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