チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年11月6日
「ラモ・ツォ、悲しみの湖をわたって」の話の続き
ダラムサラの家に帰ると窓の前の桜がほどよく咲いており、
夕映えのピンクの花を涙が出るほど美しいと思いました。
短編ドキュメンタリー・フィルム「ラモ・ツォ、悲しみの湖をわたって」の話の続
きに裏話を少々。
今日皆さんがご覧になったのは実は最終版ではないかもしれないのです。
私は最初英語抜きの日本語版を作るつもりで、チベット語から直接訳しました。
しかし、英語を抜くことができるオリジナルデータを手に入れるのに時間がかかったので、とりあえず11月7日のイベントに間に合わせるために英語併記版を作ったのです。
しかし、そうなると(変な話だが)訳も英語に合せないといけない部分も出て来りした。
それと、読みやすくするためには短くはしょってるところも少なからずある。
だから、言いたいのは字幕がラオ・ツォさんの言ってるすべてではないと断りたいのだ。一種の言い訳だけど。
とにかく字幕の日本語を追ってみて何か気付かれたことがありましたら指摘してもらえれば、次回の最終版にも反映できるのでありがたいです。
英語題名「Behind the Sea」が何で「悲しみの湖をわたって」になったのか?
は、色んな人(詩人とか活動家)の意見からこうなったのです。
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以下瓜子さん=ロンドンの若松さんからのお知らせですが、明日(日本はもう今日)の上映会をご覧になった方もその他の方も是非少なくとも以下の署名活動にはご協力くださるようお願いします。
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<救出嘆願オバマ署名に、ご協力下さい!ドンドゥプ・ワンチェン >
以前、日記にご紹介しました、フリーチベタン ヒーローズ!のウェブサイトに新しくドンドゥプ・ワンチェンの救出について、訪中を2週間後にひかえるオバマ大統領に送る署名運動が、できあがりました。
どうぞ、ご協力下さい!
氏名とメールを入力するだけで、自動的に以下の内容の嘆願書が、ホワイトハウスのオバマ大統領に送られます。
手紙はページに明記されたファックス番号からでも、お送り頂けます。
このアクションは世界各国で同時に行われ、ドンドゥプ・ワンチェン釈放要請の声を最大限にし、オバマ大統領と、各国政府機関を通して中国政府に届けようというものです。
オバマ大統領宛て署名運動のページ;
http://org2.democracyinaction.org/o/5380/t/7424/p/dia/action/public/?action_KEY=1253
携帯から署名ページに飛べない方はこちらから;
フリーチベタン ヒーローズ!ウェブサイトのTake Actionをクリック
http://www.freetibetanheroes.org/
mixiの日記;フリーチベタン ヒーローズ!作動開始
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1283783440&owner_id=8241705
オバマ大統領への嘆願署名
中国により2008年に平和的に表現の自由を行使した結果、逮捕されたチベット人映画制作者ドンドゥプ・ワンチェンの釈放を求める要請をしていただきたく、手紙を差し上げます。
ドンドゥプ・ワンチェン(中国語ピンイン表記Dunzhu Wangqin;中国語名 当知項欠)はチベットで2008年3月26日に北京五輪やダライラマ、チベットにおける中国政府の政策等について一般チベット人のインタビューを撮影し、逮捕されてました。
先日、 獄中にあるドンドゥプ・ワンチェンによって書かれた手紙を、密かに(国外に)持ち出されたものを、 彼の家族が受け取り、それによって彼の裁判が開始されたことがわかりました。
「私の裁判はすでに始まっている。
知らせたい良いニュースは何もない。
刑期が何年になるかまだ判らない。」
もし有罪判決が出されれば、ドンドゥプ・ワンチェンは重刑を受けることになるかもしれません。国際社会の度重なる要請にも関わらず中国政府はドンドゥプ・ワンチェンの裁判に際し第3者の傍聴を許可しませんでした。重ねて、彼の家族が弁護を依頼した北京の弁護士との接見も禁止されており、ドンドゥプ・ワンチェンに対する司法処置について心配がよせられています。
今回の訪中がドンドゥプ・ワンチェンを救うために大変重要な時期と重なったことで、中国首脳陣に対して、(彼を救出するために)必要な圧力を行使する機会に恵まれた大統領に、以下のようにお願いいたします。
-国連の世界人権宣言で保証される表現の自由を平和的に行使したのみの”犯罪”に問われている ドンドゥプ・ワンチェン の即時釈放 。
-ドンドゥプ・ワンチェンの起訴内容と裁判の状態を含む、全ての情報の公開。
-ドンドゥプ・ワンチェン の裁判に傍聴人を許可するとこと、彼の裁判が中国の憲法に守られた公開された完全な裁判であることを保証する。そして彼の選んだ弁護士の弁護が受けられるよう保証する。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)