チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年10月25日
ダラムサラの野鳥・その7
数週間前にダラムサラから半時間ほど南に下がったガッガルという町の近くの河原(標高1000m付近)に出かけました。
今日はその時出会った野鳥たちを紹介します。
White-capped Water Redstart 19cm
河原の岩の上をあちこち素早く動き回る、頭が白くてお腹と背中の下半分しっぽまでが赤く、その他、しっぽの先を含め濃紺というデザインの鳥です。
もう少しするとインドのもっと南の方に移動していくそうです。
Male Plumbeous Water Redstart 14cm
この子は前回も紹介したのですが、このガッガルの河原にもいて、盛んに誘って来ました。
しかし、本当にその動きが早い。
急流の上すれすれを飛びながら、あっちに行ったりこっちに来たりと周囲を飛び回ります。
相当に粘らないと撮れない鳥です。
最初上記のWhite-capped Water Redstart の近くにいることが多いので、ペアかなと思っていたのですが、この子のメスの方はぐっと地味なグレーの鳥だそうです。
Yellow Wagtail 17cm
これもかつてうちの屋根の上にいた子の写真はのせましたが、本来の場所で、水の中の魚を追っているところが撮れたので再度載せました。
日本のマミジロツメナガセキレイにそっくりです。
Plain Martin17cm
河原のそばの土手に深い横穴を掘って巣にするという小型のツバメ。
ツバメは特に動きが素早い。
日本のイワツバメに似ています。
Alexandrine / Large indian parakeet (Female) 53cm
大型のオウム(インコ)
上ダラムサラではこのタイプは見かけません。
生息地はインド亜大陸、アンダマン諸島、ニコバル諸島、バングラデッシュ、スリランカ。
赤い肩パッチが特徴の、この強そうな強面の子は女の子です。
次に出てくる男の子の方にある首飾りがないからです。
Alexandrine / Large indian parakeet (Male) 53cm
オスの首には前の方に黒、後ろにピンクの首飾りがあります。
Blossamheaded Parakeet (Female) 36cm
赤い頭が特徴の小型のオウム。
オス・メスの違いはメスはオスに比べ体全体に黄色味が強く、オスにある赤い肩パッチが無いことです。
写真の子はだから女の子です。
生息地域は東パキスタンからブータンまでのヒマラヤ南麓から、インド亜大陸、スリランカまで。
Rose-ringed parakeet (Female) 42cm
上ダラムサラにもいるオウム。
メスにはオスにある首飾りがありません。
生息地域はインド亜大陸、バングラデッシュ、スリランカ。
この辺のニワトリ。
ニワトリも良く見れば非常に変化に富み、細かくデザインされてて、美しい鳥です。
トカゲはチベット語では「ツァンパカラ」と呼ばれるそうです。
チベットにも大型のトカゲはいないらしい。
これはずっと前に紹介した子とは違います。
長さは25cmほど。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)