チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年10月23日
TCV創立49周年記念日
今日はTCVの創立記念日。
毎年、この日ほどにダラムサラ近辺のチベット人が一堂に会することはないという記念日です。
例年、ダライ・ラマ法王が出席され、スピーチを行われることになっていますが、今年は10月27日にノーベル平和賞受賞者3人を招いての「ピース・ジャム」と呼ばれる会議が同じTCVで行われるので、今日は来られませんでした。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=25785&article=His+Holiness+to+attend+PeaceJam+with+fellow+Nobel+Peace+Laureates
最近、このあたりで法王の代わりを務められるのはギャワ・カルマパです。
今日も主賓はそのギャワ・カルマパ。
終始中心的存在でした。
しかし、ほんまにこの時期には祭りごとの集まりが多すぎます。
26日の月曜日には法王は「ノルブリンカ」に呼ばれています。
27日にはTCVホールで先の「ピース・ジャム」。
これは祭りごとではもちろんありませんが、その他、・・・の落成式、・・・の記念日が目白押しで、その場には常に大臣連の姿を見かけます。
亡命政府の大臣はこのところ歌と踊りばかり見てるのかな、、、
そんなことしてる場合かいな?という思いには慣れっこになっていましたが、今日はさすがに少し思いました。
ま、チベット人はどんなときにも(自分たちの文化で)楽しむことは忘れないということで、誠によろしいことです。
以下写真を中心に紹介します。
写真中央にはほんもののTCVの大ボス、というより「育ての母」ジェツン・ペマ女史。
カルマパは将来中国に取って恐るべき存在になるかも?と思わせる威厳に満ちたお姿。
実は明日もニマ・ロプタというTCVのダラムサラ、マクロード・ガンジ分校にカルマパはお出ましになります。
レストランのチカが嬉しそうに教えてくれたので、またカルマパの写真撮りに行かなきゃいけないかな?
明日もカルマパの写真になるかもです。
何しろ写真映りは抜群です。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)