チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年10月22日
続・4人処刑
引き続き、死刑にされた4人についてです。
亡命政府その他がこれまでに集めた情報を総合すると、
4人は:
ロプサン・ゲルツェン 27歳 ラサ出身
ロヤッ 25歳 ラサ、ソル地区タシガン出身
ペンキ 21歳 サキャ出身
4人目は依然姓名不詳
この内ロプサンとロヤッは4月8日に執行猶予なしの死刑判決を受けていた、
詳しくは4月10日のブログの下の方
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2009-04.html?p=3#20090410
しかし、ペンキは2年執行猶予付きの死刑のはずだった!
詳しくは4月21日のブログ
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2009-04.html?p=2#20090421
その彼女がなぜ、今死刑に処せられたのか?
最初ペンキはニィモ出身といわれていたが、本当に同一人物なのか?
もう一人は「アバ出身のロプサン」との未確認情報もある。
RFAによれば、処刑され家族に遺体が引き渡され、妻が水葬したというロプサン・ゲルツェンには幼い子供が一人いたという。
以下の写真は今夜行われた、追悼と抗議のキャンドル・ライト・ビジルおよび集会。
「追記」9-10-3の会長も青年会議の会長も今日は、「集まりが悪すぎる! チベットでみんなが命がけでデモを行い、死刑になったというのに、500人ぐらいしかいない。明日はTCVのイベントがあるが、それにはどれほどの人が見物に行くことだろう。」
と何時になく不満を漏らしていた。
デモに参加する外人は多く、今夜は台湾人も多いというので、今日は壇上に上がった台湾人が中国語で説明していたりした。
日本人の姿は全く見かけなかった。丁度日本からもわざわざTCVの記念日に出席するために来られてる団体さんもあるというのに、日本人は子供や法王から仏教を聞くことには少しは興味があるようだが、チベット問題にはあまり関心が高くないという、見本のようだと思った。
知らなかったということでしょう。
ティーチングといいデモといい、ここでは日本は参加人数においては最低の部類です。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)