チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年10月22日
4人が死刑執行されてしまった!
昨日の3人死刑執行のニュースは9-10-3の会による発表でしたが、
今日10月22日付けのTCHRD(チベット人権民主センター)のリリースによれば、
http://www.tchrd.org/press/2009/pr20091022.html
死刑にされたのは3人ではなく4人。(写真はロヤッ)
その内の二人は今年4月8日に死刑宣告されたことが判明していたが、後の二人は今まで外に知られていなかった。
以下、TCHRDのリリースの最初の部分のみ、
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2009年10月22日
<中国は2008年のラサ抗議活動に参加した4人のチベット人に死刑執行>
TCHRDはもっとも強い言葉でこれを非難する。
TCHRDに寄せられた信頼できる情報によれば、
Lobsang Gyaltsen(ロプサン・ゲルツェン), Loyak(ロヤッ), Penkyi (ペンキ、女性)および姓名不明のもう一人のチベット人が、2009年10月20日火曜日、ラサ市中級法院の監督のもとに、昨年の抗議活動に参加したとの嫌疑により処刑された。
さらなる情報が待たれる。
中国の国営放送はこの件に関し何も報道していない。
情報によれば、ラサ近郊ルブック出身、ロプサン・ギェルツェンの遺体はすでに家族に引き渡されたという。
遺体は後にキチュ川で水葬にふされたとのこと。
以下略
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9-10-3の会からは昨日の情報に間違いがあったことを詫びた後、
上のTCHRDの発表以外の情報として、
刑の執行場所はラサ近郊のトゥルン、時間は午前11時だったとのこと。
さらに、ロプサン・ギェルツェンの家族は貧しすぎて正式な法要も行うことができなくて、妻は午後1時ごろキチュ川に夫の遺体を投げ入れたという。
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ダラムサラではこれから(夕方6時から)死刑に処せられた4人の冥福を祈り、この死刑執行を中国に抗議するためのキャンドルライトビジルが行われます。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)