チベットNOW@ルンタ
ダラムサラ通信 by 中原一博
2009年10月21日
速報・3人のチベット人に死刑執行
<9-10-3の会>発表の速報
10月21日 19:00
信頼できる筋からの情報によると、ラサで昨日(10月20日)午前11時(中国時間)、3名のチベット人政治囚の死刑が中国人兵士により執行された。
現在、判っている情報では死亡したのはラサ近郊のニェモ 出身の若い女性1名を含み、一人はラサ出身のロプサン・テンジン 、もう一人はアムド、アバ出身だということ。
3名とも、2008年春に、チベットで起こった動乱に加担した罪で拘束されていた。
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会長のガワンに今電話で確認したのですが、ニェモの女性というのは先に死刑と無期を言い渡された3人の中の一人ではないとのこと。
これ以上の詳しいことはまだ何も分かっていない。
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22日追記:今回処刑されたという3人のチベット人はこれまで亡命政府側が把握していた死刑囚以外の3人である可能性が高い。
この処刑に反応して何か起こることを警戒し、ラサの警備が増強されているという。
筆者プロフィール
中原 一博
NAKAHARA Kazuhiro
1952年、広島県呉市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家。大学在学中、インド北部ラダック地方のチベット様式建築を研究したことがきっかけになり、インド・ダラムサラのチベット亡命政府より建築設計を依頼される。1985年よりダラムサラ在住。これまでに手掛けた建築は、亡命政府国際関係省、TCV難民学校ホール(1,500人収容)、チベット伝統工芸センターノルブリンカといった代表作のほか、小中学校、寄宿舎、寺、ストゥーパなど多数。(写真:野田雅也撮影)